第百話 彼岸を過ぎてその七
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「亡くなったそうよ」
「麻薬が駄目過ぎるな」
「麻薬なんてね」
「どんなのでも駄目だろ」
またかな恵に言い切った。
「犯罪だし身体にもな」
「滅茶苦茶悪いしね」
「煙草だって凄く悪いんだぞ」
それで成海は未成年であるがこのことを差し引いても煙草は吸わない、そしてこのことはかな恵も同じである。
「まして麻薬なんてな」
「煙草よりも遥かに身体に悪いから」
「やったらな」
それこそというのだ。
「早死にするぞ」
「長生きは出来ないわね」
「出来るかよ」
絶対にというのだ。
「あんなのしたらな」
「絶対に駄目ね」
「ああ」
確信を以ての言葉だった。
「それで階段から落ちてな」
「お亡くなりになっても」
「同情なんてな」
「出来ないわね」
「麻薬なんて何でやるのかな」
成海は心から思って言った。
「俺わからないよ」
「そうよね」
「本当に寿命縮めるだけだろ」
「身体も心もボロボロになるから」
「だからな」
麻薬はそうしたものだからだというのだ。
「あんなものするなんてな」
「問題外よね」
「ああ」
実際にと言うのだった。
「お酒だけでいいだろ」
「私もそう思うわ」
かな恵もだった。
「麻薬はね」
「絶対にやるものじゃないよな」
「美味しいもの食べてお酒飲んで」
そうしてというのだ。
「家族とお友達いてお料理出来て遊べたら」
「かな恵はいいんだな」
「それでね」
今度は成海に顔を向けた、そのうえで言った。
「成海っちもいて」
「そこで俺かよ」
「一緒にいたらね」
にこりと笑って言うのだった。
「やっぱり嬉しいわ」
「それ言ったら俺もだよ」
成海もそれならと言葉を返した。
「かな恵と一緒だったらな」
「嬉しいのね」
「美味いもの飲んで食ってな」
そうしてというのだ。
「家族とツレがいて」
「私もなのね」
「ラグビー出来て漫画とゲームもあったら」
それならというのだ。
「もうな」
「充分なのね」
「だから麻薬なんてな」
それこそというのだ。
「全くな」
「必要ないわよね」
「身体と心ボロボロになるなんて問題外だろ」
「覚醒剤とか凄いのよね」
「結構国によっては普通で」
成海は自分達が通っている学園が世界中から人が集まっていることからこう話した、そうした国も世界には存在しているのだ。
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