第百話 彼岸を過ぎてその三
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「百八十欲しいな」
「あと十センチ」
「ああ、俺としてはな」
「百八十って結構以上に大きいわね」
「日本人だとな」
「世界的にも」
日本だけで鳴くというのだ。
「高い方でしょ」
「平均身長百八十ある国って殆どないんだったな」
「ええ、だから大谷翔平さんは」
このあまりにも桁外れの活躍を見せる恐るべき野球人はというのだ。
「相当ね」
「あの人一九三あるからな」
「滅茶苦茶大きいわね」
「日本人でもかなり大きくてな」
そしてとだ、成海も言うのだった。
「メジャーでもな」
「相当大きいわよね」
「目立つよな」
その高身長もというのだ。
「等身も違うしな」
「凄いのは能力だけじゃないのよね」
「あの人はな」
「そうよね」
「あそこまではいいよ」
大谷選手程大きくなくていいというのだ。
「百八十は理想でもな」
「百七十いったから」
「よかったよ」
心からの言葉だった。
「それもよく食ってな」
「よく運動してるからよね」
「ラグビーって滅茶苦茶身体使うだろ」
「走ってぶつかり合ってね」
「こんな激しいスポーツってな」
それこそというのだ。
「そうそうないからな」
「だからよね」
「よく運動してるってなってな」
そしてというのだ。
「食わないとな」
「身体ももたないわね」
「とてもな」
それこそというのだ。
「無理だよ」
「やっていけないわね」
「そうなってるからな」
「身体も大きくなるのね」
「ああ」
そうだというのだ。
「本当にな」
「そうなのね」
「けれど俺の体格は」
成海はかな恵にさらに話した。
「ラグビーやってる人の中だとな」
「小さいのね」
「かなりな」
「そうなのね」
「一九〇あるなんてな」
身長がというのだ。
「体重は優に百キロ超えてて」
「普通なのね」
「オールブラックスとかな」
ニュージーランドのラグビーチームである、試合前のマオリ族の戦いの舞もまた世界的に知られている。
「それ位でも小さいんだよ」
「一九〇あっても」
「ラグビーはぶつかり合って走り回ってな」
「物凄く体力が必要で」
「格闘技そのものだから」
そうした球技だからだというのだ。
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