第159話(最終幕終了)
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〜幻想機動要塞・外郭〜
「い、一体何なのですか、アレは……!?」
「ヴァリマールのように見えますが………」
「そもそもヴァリマールはこっちにいるから、ヴァリマールではないとは思うけど……」
「見た目もそうだが、纏っている瘴気らしきものからして、間違いなくヤバイ相手だな。」
突如現れた異形のヴァリマールを目にしたイングリットは困惑し、リシテアとエーデルガルトは考え込み、クロードは警戒した様子で異形のヴァリマールを見つめた。
「そんな……ありえない………!あの機体から感じる力は”イシュメルガ”だ……!」
「何ですって!?」
「一体どういう事!?現に奴が滅ぼされたからこそ、皇太子も”贄”から解放されているのに……!?」
ある事に気づいて信じられない表情で声を上げたジョルジュの言葉を聞いたその場にいる全員が血相を変えている中サラは厳しい表情で声を上げ、セリーヌは厳しい表情で異形のヴァリマールを睨んだ。
ヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲ(オオオオオオオオオオオオオ)――――――ッ!!
「き、気のせいでしょうか……?あの機体からお兄様の声が聞こえませんでしたか……?」
「え、ええ……他の声と混じってはいたけど、私も兄様らしき声が聞こえてきたわ。」
「――――――うむ、あの機体の中にいる内の片方は”リィン”で、あの機体も”我自身”だ。」
「ヴァリマール、それは一体どういう事だ!?」
再び聞こえて来た異形のヴァリマールの咆哮を聞いて何かに気づいたセレーネとエリスが戸惑っているとヴァリマールが驚愕の事実をその場にいる全員に伝え、ヴァリマールの言葉を聞いたリィンは真剣な表情でヴァリマールに訊ねた。
「”もう一体の我”の核の中を分析してみたが、あの機体は間違いなく我――――――”灰の騎神”で、中にいる人らしき生命体は”リィン”だ。」
「な…………」
「本人達が私達の目の前にいるのに”もう一人のリィン”と”もう一体のヴァリマール”って一体どういう事なのよ……!?」
ヴァリマールの説明を聞いたリィンが絶句している中アリサは困惑の表情で声を上げ
「ヴァリマールさん、先程あの機体の”核の中にいる片方は兄様”と仰いましたが、”もう片方は何者”なのですか?」
「それは――――――」
「それについては俺達の方から説明させてもらうぜ。」
ある事が気になっていたエリゼがヴァリマールに訊ね、訊ねられたヴァリマールが答えようとしたその時クロウらしき幽体がミリアムらしき幽体と共にその場に現れた。
「ハアッ!?お、”俺”だと!?」
「えええええええええええええっ!?ク、クロウとボクがもう一人いる〜〜〜〜〜〜〜!?
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