第159話(最終幕終了)
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に。――――――しかし、皇帝でありながら、宰相の野心を見抜けず重用し続けた結果エレボニアを敗戦に追いやり、多くの戦死者を出し、衰退させ、更には”帝国”であったエレボニアが”王国”に格下げになってしまったという事実によってユーゲント三世の判断も取り沙汰され………アルノール王家もまた厳しい立場に置かれることとなる。そんな中、セドリック王太子やオリヴァルト王子が真摯に国民に向き合い……また、アルフィン元王女が連合とエレボニアの戦争の序盤に内戦の件でのメンフィル帝国への償いの為に皇族としての地位を失う事を自らメンフィル帝国に申し出た上、シュバルツァー将軍の専属侍女として仕え、宰相によって暴走したエレボニアを止める為に家族や祖国の国民達に”裏切者”という悪名で蔑まれる事を覚悟してでもシュバルツァー将軍達と共に最後までエレボニア帝国軍と戦った事実が国内外に知れ渡り……国内外の信用を少しずつ取り戻して行くのだった。
また、クロスベルが独立し、メンフィル帝国と共にエレボニアの領土の一部を奪ったという状況を受けてジュライでも独立の気運が出て来たが………一方で10年近い経済特区としての成長などの理由で帰属維持を主張する勢力も。場合によっては新たな火種になりかねず、関係者にとっては頭の痛い問題となっていた。
なお、鉄血の子供達の異名でオズボーン宰相直属の部下だったクレア・リーヴェルト少佐と戦後その身柄をリベール王国から引き渡されたレクター・アランドール少佐は逮捕を免れ――――――それぞれ情報局・鉄道憲兵隊の責任者として国内の混乱収拾に尽力することとなった。………ただし、両組織とも、政府直属の立場は失い、メンフィル帝国によって保護期間中はメンフィル帝国から派遣される監視組織に監視され、いずれ新たな形で再編される事が決定していた。遊撃士協会は地位を取り戻し、各地の支部が3年ぶりに復活する流れとなった。大陸各国から高位遊撃士も派遣され、エレボニア各地の様々な混乱の収拾に協力してゆく。
そして………ヴァリマールと共に大気圏外へと飛び立った後数ヶ月に及ぶイシュメルガとの互いの存在の”喰らい合い”によって心身共に疲弊していた事で、並行世界の騎神達の消滅後緊張の糸が途切れた事で意識を失い、昏睡状態に陥った並行世界のリィン・シュバルツァー――――――”リィン”が二ヶ月後ウルスラ病院の研究棟にある特別な病室にてようやく目を覚ました――――――
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