暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第159話(最終幕終了)
[14/15]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
て顔を上げて並行世界のヴァリマールを見つめた。

「かつての起動者の息子―――足掻きながらも前に進むおぬしを支え、成長を見守れたのは得難き日々だった。機械であるこの身にとっても実に誇らしく、胸が躍るような。リィン、私はお前を誇りに思うぞ。」

「俺も楽しくて………本当に誇らしかった。ありがとう、相棒――――――お前の事は忘れないよ。」

そして相棒(リィン)との別れの言葉を交わした並行世界のヴァリマールは他の並行世界の騎神達と共に消滅した。



こうして………リベール王国を巻き込み、更には世界中をも巻き込もうとしたメンフィル・クロスベル連合とエレボニア帝国による世界大戦は完全に終結した。戦争終結後、手術が成功したユーゲント皇帝がマスコミを通じて復帰を宣言した。合わせてエレボニアがメンフィルによる”保護”を含めた様々な敗戦後のエレボニアに対しての条約を承諾した事、暗殺未遂は連合の仕業では無かった事、”アルスター襲撃”がオズボーン率いる”主戦派”の謀によるリベール王国への冤罪である事、更には”百日戦役”勃発の原因である”ハーメルの惨劇”についての”真実”が全世界に発表され………国内では大混乱が、国外では非難の嵐が巻き起こることとなったが――――――エレボニア総督に就任したリィン・シュバルツァー将軍を含めたメンフィルによるエレボニア総督府やレーグニッツ知事が暫定首班となったエレボニア政府が精力的にそれをフォローしていくのだった。



まるで悪い夢から覚めたかのような多くのエレボニア帝国軍に、国民。一方、”アルスター襲撃”と”百日戦役”の件でリベール王国では当然のようにエレボニアへの激しい非難が巻き起こるが――――――幸い、ゼムリア大陸の唯一神である”空の女神”エイドス直々によるエレボニアに対するフォローの宣言と、”リベールの異変”で混乱に陥っていた所にリベールの都市の一つであるロレント市を襲撃しようとした猟兵達を迎撃・殲滅したメンフィル帝国がエレボニアを保護した事があったのが大きかった。アリシア女王もクローディア王太女と共に慎重に対応し、不満を可能な限り抑える方向へと持っていく。エレボニアに対し、メンフィルがエレボニアに科した賠償金程ではないにしてもそれでも天文学的な賠償金を要求する方針が伝えられ……それにエレボニア政府が政治対処することとなった。(なお、賠償金はエレボニア王家・政府に対する敗戦によるメンフィルへ支払わなければならない賠償金とは別の負債という形で、メンフィル帝国政府・皇家が賄う事となった。)



対外的な困難を乗り越えつつ、更に大変なのは混乱を極める国内事情だった。戦争を扇動したオズボーン宰相の死も公表され、抑圧されてきた貴族が反動で動こうとする一方……民衆はその動きに反発、王族が両者を何とか抑える事
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ