第159話(最終幕終了)
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その様子を見守っていたイングリットは信じられない表情を浮かべ、イングリットの言葉に対してクロードは苦笑しながら答え
「暗黒時代の魔導師たちが追い求めて止まなかった禁断の領域。でも、女神の二つの至宝の最後の力を掛け合わせれば多少の無理も通る……」
「フフ、そのような裏技が可能とは夢にも思わなんだぞ。ならば、妾も続かなければじゃの。並行世界の騎神達よ、焔の眷属が長として要請する。”焔の至宝の 秘蹟プログラム”を発動、魂魄と修復されし肉体を馴染ませ、合わせて”剣”の魂魄を固定せよ!」
クロチルダの説明を聞いたローゼリアは苦笑した後エイドスに続いて並行世界の騎神達に呼びかけをした。
「応――――――!!」
そしてエイドスとローゼリアの呼びかけに応えた並行世界の騎神達全てから光が放たれるとそれぞれの”クロウ”と”ミリアム”は光に包まれ
「お、おい……」
「二つの……力……?」
「へへっ、まさか向こうにとっての並行世界の俺達まで受けられるとはな。」
「後でボク達が並行世界のボク達にお礼をしなくちゃダメだね。」
光に包まれた幽体のクロウとミリアムが困惑している中事情を知っているクロウとミリアムは苦笑していた。
「……暖かいね………」
「うん、それにとんでもないよ……」
並行世界の騎神達が発生させている光の余波を受けていたミントは心地よさそうな表情を浮かべ、ツーヤは驚きの表情で呟き
「キーア、もしかしてあれは……?」
「うん………キーアがシズクの目を治したのの凄い版みたいだねー。」
光の効果を察したロイドに訊ねられたキーアは頷いて答えた。
「な、なんだったんだ……ったく、今度はスマートにあばよと行くつもりだっつーのに……」
光が収まった後幽体だったはずの”クロウ”は地面に膝をついて困惑していたが、すぐに立ち上がって周囲の者達の視線が自分に集中している事に気づいた。
「……って、なんだ?ジロジロと見やがって……いったい何が――――――!どうして……消えかかってたのが……それにこの髪……身体の様子も………」
周囲の視線に困惑していた”クロウ”だったが、すぐに幽体で消えかかっていた自分が実体を取り戻している事や髪の色が戻っている事に気づいた後自分の心臓の部分に手を当てると心臓の鼓動を感じた。
「クロ、ウ……」
「血色もそうだが……髪も元のグレーに戻っている……」
”クロウ”が不死者から人間に戻った事に”リィン”は呆然とし、ラウラは信じられない表情で呟いた。
「やったあああああっ!!」
「グスッ……本当によかった………学院に帰ったら、内戦の
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