第三百十九話 ロサンゼルスからはじまるその八
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「やっぱり悪い奴はおってや」
「悪事も存在しますね」
「どうしてもな」
そうなるというのだ。
「残念ながらな」
「それも世の中ですね」
「けどな」
「それを出来る限り減らす」
「悪人は取り締まってな」
そうして完全にいなくならずとも数を減らしてというのだ。
「悪事をせんでも暮らしていける」
「そうした社会にしますね」
「そや」
まさにというのだ。
「わいは政でな」
「ご自身の勢力を」
「賊も成敗するが」
それと共にというのだ。
「しかしな」
「そうしてもですね」
「罪が軽いモンは軍に入れてな」
「軍人として」
「やってくで」
「そうですね」
「罪が重いモンには容赦せんけどな」
そうした者達にはというのだ。
「死刑それも拷問にかけたみたいな」
「そうした死刑に処し」
「そうでなくても重労働にや」
「就けますね」
「強制労働をさせるわ」
「そして使いものにならなくまで、ですか」
「こき使う、そしてな」
そのうえでというのだ。
「犯した罪の報いを受けさせてもらう」
「そうしますね」
「そうするわ」
「そうですか、お話を聞いていますと」
市長はここまで聞いてだった、彼はトウェインに話した。
「トウェイン様も他の星の方の多くが悪人には容赦されませんね」
「当然やろ」
一も二もないとだ、トウェインは市長の今の言葉にこれ以上はないまでに実にあっさりとした口調で答えた。
「悪人言うても極悪人な」
「吐き気を催す様な」
「そんな連中に情けをかけることはな」
「ないですか」
「八条学園ってそんな考えある奴少ないわ」
「起きた世界で星の方がおられる学校ですね」
「過失犯と確信犯はちゃう」
トウェインは両者の線引きは行った、それも厳密に。
「それでや」
「過失犯はいいのですね」
「仕方ない場合もあってな」
「罪は軽いですね」
「しかし確信犯それも殺人とかな」
「そうした悪事はですね」
「やっぱりな」
どうしてもというのだ。
「許したらあかんってな」
「その八条学園では教えられていますか」
「そや」
まさにというのだ。
「それで星のモンは大抵な」
「極悪人には容赦しないのですね」
「そうや」
「成程、そうでしたか」
「それでな」
トウェインは市長に話を続けた。
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