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夢幻水滸伝
第三百十九話 ロサンゼルスからはじまるその三

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「市長さんと話してな」
「答えを出されたいですか」
「そう思ってるわ」
「左様ですね、星の方は世界を救われます」
「それがわい等の仕事やな」
「はい」
 その通りとだ、市長はトウェインに答えた。
「左様です」
「その通りやな」
「では力をお持ち下さい」
「力か」
「そうです、もっと言えばトウェイン様のお力をです」
 彼が持っているそれをというのだ。
「効果的にです」
「使うことか」
「そうされて下さい」
「とりあえずわいのステータス見たらな」 
 自分のそれを確認して話した。
「戦闘のものが突出してるな」
「戦闘だけでなく軍を指揮する」
「そうしたものもやな」
「極めて高いです、戦闘も指揮もです」
 その両方がというのだ。
「トウェイン様は極めて高いレベルで行えます」
「伊達に六将星の一人やないか」
「そうです、ですが」
「それでもかいな」
「他のステータスもかなりのものですね」 
 市長もまたメルヴィルのそれを見ながら話した。
「知力も政治力も」
「それで特技見たらな」
 それならというのだった。
「やっぱり戦闘や軍隊関連が多くてレベルが高いが」
「政治関連もありますね」
「そっちもええな」
「統治者としてもかなりです」
「政治家になってもか」
「トウェイン様はかなりのものです」
「即ちあれか」
 トウェインは市長とここまで話して言った。
「ここは勢力を旗揚げしてか」
「はい、そしてです」
 そのうえでというのだ。
「その棟梁になられ」
「勢力を拡大していってか」
「やがては世界を統一され」
 そしてというのだ。
「世界の危機に向かわれてはどうでしょうか」
「そやな」
 トウェインも確かな声で答えた。
「言われてみるとな」
「それが一番いいですね」
「勇者になって魔王を倒すにしても」
「世界の危機は魔王でしょうか」
「全くわかってへんしな」
「はい、我々もこの世界を襲う危機が何かはです」
「知らんな」
「危機があることは誰もが知っていますが」
 そうであるがというのだ。
「具体的にどんなものであるかはです」
「誰も知らへんな」
「そうなのです」
 市長はトウェインに無念そうに答えた。
「これが」
「魔王とは限らんな」
「それではです」
「わいが冒険の旅に出てな」
「勇者となられてです」 
 そしてというのだ。
「魔王を探し求めても」
「意味ないかもな」
「ですが勢力を立ち上げられて」 
 そのうえでというのだ。
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