第百二十一話 毎日見たいのでその五
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「いいよな」
「はい、相手の人がおられますと」
咲もそれはと答えた。
「やっぱり」
「告白とかしたらな」
「よくないですね」
「言っておくけれど相手の人いて告白してもな」
マスターは真顔で話した。
「そこで受ける様な奴とは付き合わない方がいいからな」
「相手の人を裏切る人はですね」
「誰だって裏切るからな」
「若し私がその人の彼女さんになれても」
「別の誰かが彼氏さんに告白したらな」
その時はというのだ。
「あっさりとってなるからな」
「止めた方がいいですね」
「自分が裏切られてもいいならいいさ」
そう考えているならというのだ。
「それならな、けれどな」
「それが嫌ならですね」
「そんな奴には最初からな」
「告白自体しないことですね」
「ああ、それでな」
そのうえでというのだ。
「自分もだよ」
「誰かと交際してですね」
「他の奴に告白されてもな」
「断わることですね」
「人を裏切った奴は裏切られるものだ」
マスターはここでも真剣な顔で言った。
「それが世の中なんだよ」
「浮気をしても下らない理由で振っても」
「どちらにしてもな」
「自分も同じ目に遭いますね」
「そうなるからな」
だからだというのだ。
「交際してる相手がどうしようもない奴でもないとな」
「断わることですね」
「ああ、あとあの人はそうじゃないけれどな」
近藤、彼はというのだ。
「暴力振るったり働かないで偉そうにしていたりな」
「モラハラとかパワハラとか」
「そういうのばかりの奴とはな」
「別れることですか」
「酒飲んで奥さんや子供に暴力振るう奴だっているんだ」
世の中にはだ、人間の屑と言うべき輩もこの世には存在しているのだ。
「そんな奴とはな」
「別れることですか」
「一緒にいていいことなんてないからな」
「交際してもですか」
「そうした奴だってわかったらな」
その時点でというのだ。
「もうな」
「別れることですか」
「そこで誰かに告白されてもな」
その時もというのだ。
「ちゃんと筋を通して屑と別れてな」
「新しい人とお付き合いすることですか」
「世の中色々な奴がいてな」
マスターは今度は難しい顔で話した。
「人間の屑みたいなのだってな」
「いますか」
「だからな」
そうであるからだというのだ。
「間違ってそんな奴と付き合ったらな」
「別れることですね」
「それで誰かに告白されてもな」
「頷けばいいですか」
「付き合ってる相手が浮気して浮気された方が悪いって言う奴は屑だ」
マスターはこうした輩の話をした。
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