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オズのカリフ王
第十幕その四
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「幸せにじゃ」
「なったのう」
「お主達と同じくな」
「それは何よりじゃな」
「全くじゃ」
 笑顔でお話します、そうしてです。
 ドワーフ王は自分も讃美歌を歌いました、するとお供のドワーフの人達も一緒に歌いそこにでした。
 ノーム王もお供のノームの人達と一緒に歌ってそこに皆も入ってです。
 一曲合唱しました、その曲を歌い終えると。
 そこにいた天使の人達が拍手しました、その中には案内役の天使さんもいてこの人は皆に笑顔で言いました。
「素敵な歌でしたよ」
「下手でなかったか」
「ですから上手か下手かはです」
「問題ではなかったな」
「歌われる、されることがです」
 それ自体がというのです。
「まことにです」
「よかったか」
「はい、ですから」 
 それ故にというのです。
「私共もです」
「楽しんでくれたか」
「心から」
 まさにというのです。
「そうさせて頂きました」
「それは何よりじゃ」
「いや、讃美歌って日本にいますと」
 ジョージは今自分達がいるお国のことからお話しました。
「聴かせてもらう機会自体がないですから」
「聴かせてもらうだけで」
 カルロスも言います。
「嬉しいですね」
「日本って教会やイコン自体が少ないです」
 ナターシャも言います。
「それでオズの国にいましても」
「そういえばオズの国ってキリスト教の教会少ないですね」
 神宝も言いました。
「他に色々な宗教があって」
「日本じゃ普通ですが」
 日本人の恵梨香にしてはです。
「他の多くの国の人達は教会が少ないことは困るみたいですね」
「ううむ、外の世界はそうであるか」
 ノーム王はジョージ達のお話を聞いて腕を組んで考えるお顔で言いました。
「キリスト教に触れることが多いのか」
「そうですね」
「日本はそうじゃないですが」
「多くの国がそうです」
「キリスト教の教会多いです」
「そうなのか、まあオズの国にもあってな」
 そうしてとです、ノーム王は五人にお話しました。
「こうしてな」
「讃美歌も聴けて」
「聖堂にも入られますね」
「そうですね」
「それで神様に触れられる」
「今みたいに」
「そうじゃ、しかし外の世界より少ない様じゃな」
 ノーム王はこのことを実感しました。
「やはり」
「そうですね」
「そのことは間違いないです」
「オズの国は沢山の宗教があって」
「大勢の神様がおられて」
「オズの国独自の神々もおられますが」
「キリスト教は少ないな、しかしな」 
 それでもと言うノーム王でした。
「ここではこうしてな」
「触れられますね」
「キリスト教に」
「そうした場所もありますね」
「オズの国でも」
「ちゃんと」
「キリスト教の教えもいいものじゃな
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