第三十九話 幼少その十
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その話を聞いてだ、神威は言った。
「護刃も色々とあったんだな」
「幸い嘘吐きじゃないことはわかってもらってまして」
神威に対して応えた。
「完全には信じてもらえなかったですが」
「否定はされなかったんだな」
「はい、ただ犬鬼が見えるのは」
「俺達の様な力がないとな」
「出来ないことだって」
このことはやや俯いて言った。
「わかりました」
「そうか」
「はい、しかし」
「それでもか」
「今は違います」
こう言うのだった。
「皆さんと一緒なので」
「そうだな」
「周りがそうした人達でよかったわね。私もね」
火煉も言ってきた。
「今お話した通りにね」
「神父さんにだな」
「巡り会えたから」
「よかったか」
「悪魔でないと言われてね」
「受け入れてもらってか」
「よかったわ。そして今は皆と一緒にいられて」
「尚更か」
「幸せに思っているわ」
そうだというのだ。
「本当にね」
「それは何よりだな」
「ええ、それで貴方のお話も」
「沖縄のことでいいか」
「お願い出来るかしら」
「では話す」
こう答えてだった、神威は話をはじめたのだった。
沖縄に引っ越してだ、神威は誰とも積極的ン付き合おうとはしなかった。だが体育の授業で鉄棒をしてだった。
その身体能力を見てだ、クラスメイト達は話した。
「司狼凄いな」
「逆上がり何でもなくてな」
「大車輪だってやるんだな」
「本当に凄いな」
「そうか」
神威は何でもないといった顔で応えた。
「俺は別にだ」
「いや、凄いだろ」
「しかも力も強いしな」
「足も速いし」
「お前凄いよ」
「将来スポーツ選手になれるぞ」
「そうか、ならだ」
神威はにこりともせず応えた。
「阪神に入団するか」
「ああ、しろよ」
「そうしたら阪神優勝するぞ」
「今弱いけれどな」
「そうしろよ」
こんな話をしたりもした、何時しか彼は桁外れの身体能力が注目され。
「ゴールドエンペラー壊滅させたのかよ」
「あそこ那覇で一番でかい暴走族のチームだぞ」
「あのチームが喧嘩売ってきてか」
「一人で壊滅させたのかよ」
「何でもなかった」
神威は浜辺に置かれてる船の物陰で寝そべりつつクラスメイト達に答えた。
「というか連中そんな名前だったか」
「そうだよ、本当にやばい奴等だったんだぞ」
「喧嘩チームでな」
「あちこちのチームに喧嘩売って勝ってきた」
「やばい奴等だったんだぞ」
「そうだったか。だが喧嘩も売られないとだ」
両手を自分の頭の後ろにやって話した。
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