第一章
[2]次話
体調は仕方ない
ある部員の体調を見てだった。
赴任している中学校で柔道部の顧問をしている野村秀五郎きりっとした顔で長身で黒髪を短くしている彼は言った。
「お前は帰るか見学だ」
「やれますけれど」
「駄目だ」
その女子部員に告げた。
「体調悪いな、顔に出ているぞ」
「だからですか」
「練習には参加するな」
こう言うのだった。
「いいな」
「駄目ですか」
「体調が悪い時は無理をするな」
決してというのだ。
「だからな」
「どうしてもですか」
「どうしてもだ」
有無を言わせない返答だった。
「いいな」
「わかりました」
部員もそこまで言われるとだった。
頷くしかなかった、それで見学させた。
兎角彼は部員の体調が悪いと無理をさせなかった、練習もそれぞれの体調を見せさせたりさせないこともあった。
だが剣道部の顧問の平男経市大柄で丸々と太り色黒でパーマをかけた細い目の彼はどうであるかというと。
生徒がどうでも練習をさせた、顔が真っ青でもだ。
「練習しろ!」
「体調が悪いのが何だ!」
「甘えるな!」
「練習しない奴は駄目だ!」
こう言ってどうであってもさせてだ。
平然と虐待レベルの暴力を行った、それででだった。
「平男の部活なんか入るか」
「無茶苦茶されるぞ」
「どんな体調でも練習させられるぞ」
「暴力も受けるぞ」
「部員よく我慢出来るな」
「見ているこっちが腹立つぞ」
「通報するか」
ここでこの言葉が出て来た。
「警察にな」
「ああ、暴力だしな」
「こっそり動画撮ってそれも添えてな」
「ついでにユーチューブに拡散するか」
「ネットで拡散したら炎上するな」
「じゃあそうしてやるか」
「そうだな」
こうした話もしてだった。
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