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俺屍からネギま
一族そして誕生
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目にて待ち受ける形をとり積極的な行動は取らなかった。最も魔法使い側は、戦線の拡大は行わず関東魔法協会の設立に専念していた。


完全に後手に回っていた関西側だが、京を本拠地に置く関西呪術協会を設立し西日本及び麻帆良周辺を除く関東地方が支配下に公式したものの関東圏は関東魔法協会の支配力が強く、魔法世界からの増援が多く見込まれ戦争にでもなれば日本全土を飲み込まれる危険があった。
その為関西呪術協会は麻帆良奪還を行わなかった。しかし諦めたのではない後生に託したのだ、且つて御陵一族の初代当主が朱天童子討伐を子孫に託した様に……。弱腰と思われる者も多くいるだろうが、鎖国時代が長く魔法使い何て見た事など無かった為に魔法使い特有の広域殲滅魔法を脅威と感じた事やメガロメセンブリア(今後はM・Mに統一)の政治的圧力に攻勢が取れなかった。



関東魔法協会の出現により関西呪術協会は設立され、以前からあった御陵一族と旧宮廷術師の一族の水面下での争いは無くなり組織として一枚岩で闘う事を誓い合い、親密な関係を維持していくのである。






さらに時は過ぎ…………1971年6月 梅雨時期には珍しい快晴の日


御陵一族の館の広間にて、一人の男が落ち着きなく右往左往していた。
その落ち着きのなさに周りの者も呆れつつも、男を落ち着けようと周囲の者が声を掛けた。

「当主よ…気持ちは分かるが、少々落ち受け…。」

そう……この落ち着きなく右往左往しているこの男が、御陵一族・現当主 御陵 哲心、御陵一族のの中でも剣士の家系であり、歴代の剣士にも勝るとも劣らない腕前である。
過去…御陵の剣士には飽く無き向上心から御陵の剣術だけで無く、日本だけで無く海外の剣術すなわち古今東西の剣術を長き年月を持って修得して来たのだ。無論、当主・哲心も父親から知る限りの全ての剣術を覚え、自身も新たな剣術を修得し鍛錬を怠らなかった。


「ワシは落ち着いている。そっその方らの方が、おっ落ち着いけえぃ。」

全く持って落ち着いていない…

しかし、それには理由がある。


「まぁ…やっと出来た子供が産まれる所何ですし気持ちは分かりますが、今できる事は有りません。ともかく座って下さい。」
と先ほど落ち着くよう声をかけた御陵 弦一郎の妻 美幸が声を掛ける。
弦一郎は槍使いの直系で有り高齢で有りながらも哲心の信頼が厚く一族の相談役の一人でもある。妻・美幸も元は一般人であったが、弦一郎の妻となってからは御陵一族を支えてきた賢女である。その二人に諌められては、哲心も座るしか無かった。

「う、うーーーん」 座ったものの落ち着きのなさは相変わらずであった。


その時

「オギャーー!オギャーーー!!」
大きな声で泣き出した。


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