第八十五部第二章 日本大使館その四
[8]前話 [2]次話
「ですから」
「仕立てられにくいですが」
スキャンダル、それにだ。
「それでもですね」
「これが夜なら」
「何をされるか」
「考えただけで恐ろしいです」
「不倫だのです」
その様なというのだ。
「言うことは言えますから」
「色々と」
「マスコミに情報を流したりネットで言う」
「色々方法はあります」
「そしてそうしたことが得意なのがです」
「チバ大使です」
「そう思いますと」
まさにというのだ。
「こうしたお話もです」
「時を選ばないとならないですね」
「全く以て」
こう話すのだった。
「今は」
「難しい状況です」
「しかし」
「何もしないということは」
「それが選択肢の場合もありますが」
下手に動いてはかえって危うくなる、そうした時もあるのだ。あえて動かず状況を見守る場合がいいこともあるのだ。
「ですが」
「それでもですね」
「情報収集は」
これはというのだ。
「しておきましょう」
「そしてですね」
「各国政府との連携も」
これもというのだ。
「行って」
「それを深めることですね」
「それもしていって」
そのうえでというのだ。
「共にです」
「ことにあたるべきですね」
「はい」
まさにというのだ。
「今は」
「その通りですね、やはり」
「今はですね」
「打てる手は全て打つことですね」
「情報収集と」
それにというのだ。
「各国政府との連携をです」
「より深めていき」
「中央政府と衝突する準備を整え」
「そしてあたる」
その中央政府にというのだ。
「そうあるべきで」
「今はですね」
「ことを進めていきましょう」
「用意をしていくことですね」
「まさに」
二人で話す、そしてだった。
小柳は蕎麦をすすってから東にこうも言った。
「チバ大使は難敵ですが」
「それでもですね」
「今はです」
「大使に対することはないですね」
「我々としても」
即ち日本政府としてもだ。
「情報収集とです」
「普段行っているそれと」
「各国政府との連携をです」
「進めていくべきですね」
「そうした時なので」
だからだというのだ。
「今はです」
「チバ大使に向かわない」
「そして私達の力量では」
「大使には対せないですね」
東はせいろを食べつつ言った、見れば二人共蕎麦を噛んでいる、喉越しで味わう食べ方はしていない。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ