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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
海×遊び
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!」

「はい。構いませんけど」

「待てー! 抜け駆けするなー!」

 そう言って周りにいた十数人が一斉に旅館に駆け出していきます。取り合いにならなければいいんですけどね。
 さて、私はもう一回行きますか!

「わーい、カルカル待ってー」

「へ? ってわ!」

 聞き覚えのある声に足を止めた瞬間誰か……というよりのほほんさん以外いませんけど後ろから飛びつかれました!
 あ、危ない! 転ぶ!

「のほほんさん! 危ないですってば!」

「えへへー、ごめーん」

 そう言って背中から離れたのほほんさんが前に来ました。その格好はあの時買った黄色い狐着ぐるみ水着です。でもこれ見た目完全に寝巻きじゃ……

「ねー、私も連れて行ってー」

「え、でものほほんさんサーフボード持ってないですよね?」

 のほほんさんはどう見ても手ぶらです。せめてボードが無いと……

「うん、だから連れてってー」

「あの……」

 もしかしてもしかしますけど……

「のほほんさんを私が乗せてサーフィンする、と?」

「ダメー?」

 いつもののほほんとした表情で見上げてくるのほほんさんは……懐いてくる小動物みたいで……これは断れないです。

「はあ、分かりました」

「わーい! カルカルありがとー」

 そう言うと私の後に続いてのほほんさんも海に入ってきます。あの着ぐるみが本当に水着なんだと実感しましたけど、のほほんさんまさかの犬掻き。しかも遅い!
 でも何故か安定しています。絶対沈むことは無いんですけど全然進んでません。

「のほほんさん、乗ってください」

「ほえー? いいのー?」

「何か不安で」

「??? よく分からないけどー、うんしょ」

 首を傾げながらのほほんさんがボードの上にうつ伏せに乗りました。のはいいんですけど何で私の方向いてるんですか! 前向いてください前!

「だってー、それじゃあカルカルとお話ができないからー」

「わ、分かりました。それでいいです」

 のほほんさんって意外に頑固なんですよね。普段は譲ってくれるんですけどここぞというところはすごい頑固。
 こうなったのほほんさんはこっちが折れるまでぽわーんと避けられるのでこのまま行くしかないですね。

「じゃあ行きま……すよ?」

 あの……のほほんさん? その胸元……

「んー? どうしたのー?」

 体重に押しつぶされるようにあるその大き目の柔らかそうな塊はどう見積もってもシャルロットさんと同等かそれ以上!
 え! 着やせするタイプ!?
 いや、違う! いつもダボダボの制服着てるから分からないだけだったんですか!?

「カルカルー、どうしたの?」

「へ
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