第七百二十一話 蛇の天敵その三
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「赤や青、緑や黄色の烏もな」
「連合にはいるのですね」
「中には虹色の烏もいてな」
そうした体色のというのだ。
「ニジカラスという」
「まさにその名の通りですね」
「そうだ、金色のカラスがオウゴンガラスという」
この色の烏もというのだ。
「まさにな」
「連合ではですね」
「烏が黒いというのはな」
「定義ではないですね」
「ギリシア神話では最初白かったが」
それがアポロンの悲しみ、主神のそれに同乗して喪に服して黒くなったのだ。尚この話には異説もある。
「そのままだ」
「この通りですね」
上等兵はシロカラスを観つつ大尉に応えた。
「白い烏もいますね」
「この国ではな」
「そういうことですね」
「兎角そうした定義はな」
「時代と場所によって変わりますね」
「絶対ではないのだ」
決してというのだ。
「まさにな」
「そのことも知ることですね」
「そういうことを知ることもな」
「大事なことですね」
「我々はな」
潜入してその国を調査している工作員はというのだ。
「そうなのだ」
「そういうことですね」
「あとだ」
大尉はさらに話した。
「鳥は卵を産むが」
「そして暖めて育てますね」
「だが胎生の鳥もいるのだ」
「連合にはですか」
「星によってはな」
「それも定義からですね」
「外れてな」
そうしてというのだ。
「そのうえでだ」
「雛を産むのですか」
「そうした鳥もいる」
「星によっては」
「その星においての進化を経てな」
上等兵に対して話した。
「そうした鳥もいる」
「それは面白いですね」
「蛇でも卵胎生の蛇がいるな」
「蝮等ですね」
上等兵は卵胎生の蛇と聞いてこの蛇の生を出した。
「身体の中で卵を産み」
「胎内で孵化させてな」
「子供を産みますね」
「卵のままだとな」
それならというのだ。
「巣にいてだ」
「常に暖めないといけないですね」
「その間動けないしな」
「また離れると卵を襲われますね」
「恐竜の化石でもあった」
恐竜は爬虫類である、従って基本卵生なのだ。恐竜の化石でもその卵が発見されているし星によって棲息している彼等の調査からもわかっている。
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