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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
初めての交友
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日本にはあるしな」

「あ、はい。その通りです……?」

 ラウラさんが顔を全く変えずに言ってきます。
 何か違いますけどこれはこれで……うーん。どうなんだろう。もう少し恥じらいとかを持って欲しいとか言うのはこの間までの反応を考えれば贅沢なんでしょうね。

「しかし私はそういう世間の一般には疎いんだが。カルラ、私の水着を選んでもらえるか?」

「ええ! 喜んで!」

 よし! 予定通り!
 えへへ、友達に頼られるというのは……あー、ラウラさん私のこと友達と思ってくれてるんですかね? でも前に一夏さんつながりで友達って言ってくれたときはあったし……うん、友達で大丈夫なはず。
 まあでも私が友達と思っていればその内通じるはずです。ほぼ希望的観測ですけどね。

「ラウラさんは好みありますか?」

「いや、正直に言うが全く分からん。任せる」

「分かりました」

 うーん、ラウラさんは銀髪が特徴ですし肌の色も白いですから濃い色のほうがいいですかね? でもそこはやっぱり清楚系で行くべきなのか……うーん、迷います。

 少し水着を見ながら売り場を物色しているとすごい目立つコーナーがありました。

 水着というかなんというかこれは……着ぐるみ?
 元々売れないのか、それとも一時期流行ったのかは分かりませんが、他の水着はきちんとハンガーに掛けてあるのに大特価品としてワゴンに山積みされています。
 可愛いんですけど水着としてはどうかと……


ゴソゴソ


 うん? 今水着の山が動いて……

「ぷは!」

「うひゃあい!?」

 着ぐるみが動いたぁ! ていうか喋ったぁ!

「ほえー? お、カルカルー、奇遇だねー」

 っての、のほほんさん!? 何で水着の山の中から!?

「な、何してるんですか!?」

「来週の臨海学校用の水着を買いに来たんだー」

 た、確かにこういうのが趣味というのは知ってましたが……

「おーい、本音ー?」

「お、キヨちゃんー。こっちこっちー」

 左からかかってきた声に振り向くとのほほんさんを探しに来た相川さんがいました。

「はあ、やっと見つけた。もうどこ行ったかと思えば! あ、カルラさん、こんにちは」

 のほほんさんにびっくりしてちょっと声が出なかったので軽く会釈することしか出来ませんでしたよ……

「ねね、この黄色と白のどっちがいいと思う? 黄色は耳が可愛くて、白は肉球が可愛いんだよー」

 そんな私の苦悩もなんのその。いつも通りののほほんとした笑顔で二つの水着……もとい着ぐるみを差し出してきました。
 のほほんさんの言うとおり一つは黄色いネズミのような感じで耳が可愛いもの。もう一つは白猫をイメージしたもので肉球がか
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