第二章
[8]前話
「もう立てるなんて」
「貴女がダッシャーをうちに連れてきてまだですね」
「あまり日が経っていないですが」
「それでもです」
ニルソンに笑顔で話した。
「もう立てる様になりました」
「驚くべき回復ですね」
「必死に頑張ってるんです」
笑顔でだ、一家の主はニルソンに話した。
「いつも」
「生きようと」
「それでお水を飲んで薬もです」
「飲みますか」
「それを飲むと生きられるってわかっていて」
それでというのだ。
「そうしています」
「そうですか、それならその頑張りにです」
「応えないといけないですね」
「はい、やらせてもらいます」
こう言ってだった。
ニルソンは一家と共にダッシャーの世話をした、そして暫くすると。
「ヒヒン」
「軽く走られる様になりましたね」
「最初は立つことも出来なかったのに」
一家の主は家の敷地内でそうして走りながら鳴いたダッシャーを見るニルソンに対して横から話した。
「それがです」
「ここまでですね」
「元気になりました」
「よかったです」
「本当に必死にです」
ダッシャーはというのだ。
「いつも頑張っているので」
「ここまで回復しましたね」
「はい、そうです」
そうだというのだ。
「この通り、それでこれからもです」
「元気になってくれますね」
「頑張ってますから」
「では私達も」
ニルソンはそれならと話した。
「頑張りましょう」
「ダッシャーがより元気になる様に」
「そして幸せになる様に」
こう話すのだった、そして彼の世話をした。見ればその毛並みは前に見た時よりもよくなっていて太ってもいた。
痩せ細っていた馬 完
2023・10・18
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