ツインテの中華幼なじみ
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少女にしか興味ない」
「どこからどう見ても美少女でしょうが!!」
その反応に全員が引き、
「お前、鏡見て出直してこい」
「アンタかなり酷いわね!!」
―――パシンッ!!
いきなり凰の頭上に出席簿が落ちた。
「もうSHRの時間だ。教室に戻れ」
「ち、千冬さん……」
「織斑先生と呼べ。さっさと戻れ」
「す、すみません……」
どうやら織斑先生が苦手みたいだな。
「まああとで来るからね! 逃げないでよ、一夏!」
「さっさと戻れ」
「は、はいっ!」
それにしても、まさかのさらなるライバル出現か。何義だな……。
俺は後ろの騒ぎを気にせずに自分の席に着いた。
■■■
「お前のせいだ!」
「あなたのせいですわ!」
お昼休み、いきなり一夏に篠ノ之とオルコットが迫っていた。そして食べながら話を聞くということになった。
「ってか、別になんだっていいだろうに……」
「それでも気になるんだよ〜」
俺はため息を吐きながら食堂に向かった。
そしてカルボナーラを選ぶと、
「待ってたわよ、一夏!」
残念なゴミ人間が現れた。
「なぁ相川。今朝もいたけどあれ、誰?」
「中国の代表候補生、凰鈴音だって」
「なんか、嫌な予感しかしないのは俺だけか?」
適当に女たちと座り(と言ってもいつもみたいに本音の隣だが)俺たちは一夏たちの様子を見ていた。
「まったく。さっさと告白しないからこういうことになるというのに………」
俺がそう言うと、ここにいた本音と鷹月以外の女子が反応した。
「これに懲りたらさっさとするんだな。まぁ、正攻法でどうにかなる相手じゃないけど………」
「それができたら苦労しないと思うよ〜」
そうだよなぁと思いながら俺は水を飲むと、
「一夏、そろそろどういう関係か説明して欲しいのだが」
「そうですわ! 一夏さん、まさかこちらの方と付き合ってらっしゃるの!?」
面倒な奴らだな。
「べ、べべ、別にあたしは付き合ってるわけじゃ………」
「そうだぞ。なんでそんな話になるんだ。ただの幼なじみだよ」
はぁ。また致死率が上がったな。
しかも、どうやら篠ノ之は知らなかったらしく、入れ違いで転校してきたらしい。
(さっさと食ってここから離れよう。別に一夏に興味なんてないし)
そもそも、俺には関係ないし。
しかも腕には相当自信があるらしく、篠ノ之とオルコットを怒らせていた。
「かざみん。勝てる?」
「どうだろうな? 相手がどれほどかわからないし、何より情報が少なすぎる。まぁ、骨を残さないでいいのなら圧倒的な差の火力で潰すけど」
―――
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