第87話 蛇の使徒
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ょう」
アリアンロードはそう言うと顔を鎧で隠して魔法陣を生み出した。
「貴方の答えが変わることを期待していますよ、リィン・クラウゼル」
アリアンロードはそう言うとデュバリィ達と共に魔法陣の中に消えていった。
「……何もできなかった」
「ん、わたし達じゃ足止めも出来なかったね。寧ろ見逃してもらったかんじ」
俺とフィーはアリアンロードたちが消えた場所を見つめてそう呟いた。
「ところでリィン、ちょっと用心が足りてないんじゃないの?」
「うん、普段のそなたならあんな簡単に敵の手を取ったりしないだろう」
「ごめん、どうしてか安心感が生まれてしまって……」
ジト目でそう言うフィーと心配するラウラに俺は申し訳ないと謝った。
「確かになんでか警戒心が薄れちゃってたね、なんでだろう?」
「それも彼女の能力だとしたら恐ろしいな」
フィーとラウラもアリアンロードに対して警戒心が薄れてしまったようだ。あれが能力で泣く彼女の人柄から感じたモノならば……そんな人物がどうして結社にいるんだ?
「とにかく一度ギルドに戻って報告しよう。蛇の使徒という存在も知れたからな」
「そうだね。エステル達も心配だし急いで戻ろっか」
俺達は急いで遊撃士ギルドに戻るのだった。
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――――――
―――
「蛇の使徒が現れましたか……」
「はい、とんでもない威圧感でした」
俺はエルナンさんに得た情報を話した。他のメンバーはなんとか魔獣を倒せたらしく2階でコリン君の面倒を見てるティータ以外は揃っていた。
「そのアリアンロードというのが身喰らう蛇の幹部って訳ね。ヨシュアもそいつらの元にいるのかしら?」
「どうだろうな、少なくともアリアンロードっていう人の側にはいなかったが……」
ヨシュアの居場所を探すエステルは蛇の使徒の側にヨシュアがいるのではないかと話す。
「そもそもその情報は敵から聞いたモンだろう?嘘の可能性だってあるぞ」
「そりゃ俺だってそう思いますよ、ただ……」
「なんだよ?」
「……いえ、別に何でもないです」
疑いの目を向けるアガットさんに俺はなにかを言いかけて止めた。まさか根拠もないのに『自分はアリアンロードが嘘をついてるとは思えない』などとは言えないよな。
「まあとにかく今まで得体の知れなかった結社という組織の幹部が存在するという情報が確定したわけです、無事に持って帰ってきてくださりありがとうございます」
「いえそんな……」
エルナンさんに褒められた俺は少し照れ臭くなってしまい頬を指でかいた。
「でもリィンさん達が無事に戻
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