第87話 蛇の使徒
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間だろう?そんな奴らの仲間になんてなれるかよ」
「私はただ貴方の強さを見てみたいだけです、結社の言う事を聞く必要はありません」
「……」
……まずいな、警戒しないといけないのにどうしてか警戒心が薄れて言っている。あの眼差しを見ていると何故かなつかしさまで感じてしまう。
(……俺は過去に彼女と会ったことがあるのか?何故か安心感さえ感じてしまうぞ)
俺はアリアンロードから視線を外す。
「貴方は強さを求めている、そして私は貴方を強くしたい。利害は一致していると思いますが?」
「……」
「こう思えばいいのですよ、貴方達猟兵はどんな手段を使っても任務を達成するのが流儀、だから私を利用しているだけだと……」
「なんでそこまでして俺を……」
「私は貴方の行く末に興味がある、それを見届けたいのです」
俺はその言葉を聞いて迷ってしまう、このアリアンロードという女性を信じてもいいんじゃないかとさえ思えてきてしまっている。
(しっかりしろ、相手は得体の知れない敵だぞ……!)
俺は頭の中のもやもやを振り払い答えを決めた。
「やっぱり断る、得体の知れない相手と取引はするなって団長からも習ったから」
「……そうですか。なら今日はここまでにしましょう」
俺がそう言うとアリアンロードはあっさりと折れてくれた。
「ただこのままでは貴方達もこの先の戦いが不安でしょう、一つ贈り物を貴方達に上げます」
「贈り物?」
「こちらに来てください」
アリアンロードは俺に手を差し伸べてきた、俺はその手を取ってしまう。
「リィン、ちょっと……!」
「どうしたのだ、リィン?」
俺の行動にフィーとラウラが止めようとするが遅かった。
「っ!?」
アリアンロードと手を繋いだ瞬間、俺の中にあった枷のような物が砕けた感覚がした。
「一体何を……」
「貴方の潜在能力を少しだけ開放しました。剣を振ってみなさい」
「……」
俺は言われた通り太刀を抜いて振るってみた、すると……
「こ、これは……!」
炎を纏った巨大な斬撃を放てた、この技は俺が考えていたけど身体的な問題で未完成だった『火竜一閃』!?
「す、すごい……どうやってこんな……」
「私はこれでも長く生きているのでその中で覚えた技術です。さあ貴方達もどうぞ」
アリアンロードはフィーとラウラの潜在能力を解放してくれた。
「ん、本当に強くなってる……」
「信じられないな……」
「それが貴方達の潜在能力の一部です、これ以上は体の方が耐えられなくなるので外せませんが私が鍛えれば更に強くなれるでし
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