第87話 蛇の使徒
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度私と手合わせをしてくれないか?フィーと共に強くなってきたお前の腕前をぜひ試してみたい」
「この状況でマイペースな奴だな……」
アイネスが手合わせをしたいと言ってきたが目の前の状況が分からないのか?案外天然なのかもしれないな。
「待たせてしまい申し訳ありません」
その時だった、魔法陣が現れてそこから信じられないような闘気を感じた俺とフィーは即座に戦闘態勢に入った。
(なんだ、この闘気は……!?今まで多くの達人に出会ってきたがそれとはまた違った異質なものを感じるぞ!?)
(例えるなら人間じゃなくて嵐や雷といった自然災害が襲ってきたときの恐怖を感じた、本当に人なの……!?)
そこから現れたのは全身を鎧で覆い隠した人物だった。だがそれは人と言うにはあまりにも大きすぎる闘気を感じさせる。
「リィン!フィー!」
「ラウラ!無事だったんだな!」
「良かった……!」
俺とフィーは一緒に現れたラウラを見て彼女に駆け寄っていった。
「そなた達も無事のようだな。フィー、そなたに貰った閃光手榴弾は役立ったぞ」
「ソレを使ったって事は強かったんだ、あのデュバリィって奴は」
「いやアリアンロードという人が戦いを中断させたんだ、正直あのまま続けていたら勝てたかは分からなかった」
「そうか、俺もかなり苦戦したからな。筆頭と呼ばれるだけの事はあるって訳か」
どうやらラウラは引き分けたようだな、はたから見ても格上だったデュバリィという剣士に引き分けたラウラは流石だと思う。
「筆頭、どうやら負けたようだな」
「ええ、あの結果は私の負け同然ですわ。貴方達も手痛い結果になったようですわね」
「そうね、私の中に一切の油断が無かったとは言えないわね。それを踏まえてもリィンは強かったけど」
「フィーも素晴らしい戦士だった、私達もまだまだだな」
「ええ、その通りですわね。帰ったら徹底的に鍛え直しますわよ」
同じく姿を現したデュバリィにアイネスとエンネアがねぎらいの言葉をかけていた。俺達は互いの無事を喜び合いながらも鎧の人物に向き合った。
「初めまして、リィンクラウゼルにフィー・クラウゼル。私はアリアンロード、結社の一員で蛇の使徒の第7柱を務めさせていただいています」
「蛇の使徒?確か団長のくれた情報にあったな」
ここに来て身喰らう蛇の最高幹部が出てきたか、蛇の使徒という奴らはこんな人外レベルの存在だということなのか!
(今まで戦ってきたレオンハルト、ブルブラン、ヴァルターは戦闘員でしかないって事か!?一体どんな厚い層があるっていうんだ、結社は……!?)
あいつらは恐ろしい相手だった、そんなヤバイ奴らを束ねるのがこの蛇の
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