第七十七話 おみちの本その十四
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「そうさせてもらいます」
「あら、早速なのね」
「駄目ですか?」
「いいわよ、じゃあお話してね」
「はい、まずは子供の頃から」
新一君はにこにことしてでした。
私にお二人の大叔母さん達のお話をしてくれました、それはもうお二人がどれだけ新一君を大事にしてくれていい人達かというお話で。
それでお話を終えてこうも言いました。
「毎月顔を出してますよ」
「そういえば日曜もいつも帰ってきてるけれど」
おぢばにです。
「たまに来ない時あるわね」
「その時は天下茶屋に行ってるんです」
「あちらになのね」
「大阪の」
「だから来ないのね」
「そうなんです、絶対に顔を出さないと」
一ヶ月に一回はというのです。
「僕も気が済まないです」
「そうなので」
「ですから」
新一君は私にさらにお話してくれました。
「その時はです」
「おぢばに帰って来ないのね」
「僕も残念ですがおばちゃんもポポちゃんも大事なので」
だからだというのです。
「あっちにも行ってます、天下茶屋も大好きですから」
「いい場所よね」
「僕の産まれた場所ですしね」
このことも私は聞いています、新一君が天下茶屋生まれということも。
「実家に帰ると言うと違いますが」
「故郷に帰る様なものね」
「そうなりますね、ですから」
「あっちにも毎月行ってるのね」
「おぢばはほぼ毎日帰らせてもらっていて」
「そういうことね」
「それに何よりもおぢばには先輩がおられるので」
ここで、でした。
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