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夢幻水滸伝
第三百十八話 もう一人の覇者を見てその十一

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「アメリカ全土を治める様になって」
「そこからや」
「世界もですね」
「掌握するで、アメリカはこの世界でも随一の国力を持っている」
「それならですね」
「統一すればな」
「世界にもですね」
「覇を唱えられるわ」
 そうだというのだ。
「実際にな」
「そやからですね」
「アメリカを統一するで」
 絶対にというのだ。
「ええな」
「ほな」
「ほんま甲乙つけ難いわ」
 メルヴィルは腕を組みこうも言った。
「わし等とトウェイン達はな」
「ほんま互角ですね」
「そや、それでや」
 その為にというのだ。
「容易な相手やない、特にトウェインはな」
 相手の神星の者である彼はというのだ。
「強い」
「そやからですね」
「簡単に勝てん、そしてあいつの相手が出来るのは」
 それはというと。
「わしだけや」
「そうですね」
 ホーソーンが真面目な顔で答えた。
「そのことはです」
「そう言えるな」
「はい」
 まさにという返事だった。
「神星の人にはです」
「神星やな」
「力が隔絶してますさかい」
 だからだというのだ。
「もうです」
「そや、それでや」
「トウェインさんにはですね」
「わしが出てな」
 そうしてというのだ。
「あいつと戦う」
「そうしますね」
「一騎打ちもな」
 これもというのだ。
「やるで」
「その時は」
「ああ、任せてくれ」
 トウェインのことはというのだ。
「ほんまな」
「それでは」
 こうした話をして戦の準備をしつつ話も考えていた、そしてそれはトウェインも同じであったがそれでもだった。
「流れ的にな」
「戦ですね」
 エミリーが応えた。
「もうこれは」
「ああ、戦をしてな」
「それで決着をつける」
「そうした風になってるな」
「そうですね」
「流れってな」
 メルヴィルはどうにもという顔で腕を組んで言った。
「どうにもな」
「なりませんね」
「それ次第でな」
「話にもなれば」
「戦にもなるわ、というか東西に分かれて」 
 アメリカのというのだ。
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