第百二十話 大きく深くなっていく想いその十三
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「かなりな」
「厄介ね」
「そうなるからな」
だからだというのだ。
「平和だとな」
「それが第一ね」
「ああ」
そうだというのだ。
「本当にな」
「平和が第一ね」
「そうだ」
まさにというのだ。
「何といってもな」
「そういうものね」
「物騒なのはな」
そうした状況はというのだ。
「それだけでな」
「よくないわね」
「ああ」
そうだというのだ。
「本当にな」
「そうなのね」
「ああ、ただな」
「ただ?」
「世の中その物騒な人もいるからな」
世の中にはというのだ。
「喧嘩とか揉めごとが好きな」
「そんな人もいるのね」
「世の中はな、何処でもいるからな」
「喧嘩とか好きな人が」
「揉めてるとな」
そうなると、というのだ。
「絶対に一方にいる様なな」
「そんな人もいるのね」
「ああ、それでそんな人はな」
「どうしようもないわね」
「もういたらな」
「お父さんの職場でもいたのね」
「いたけれどあんまりにも人と揉めるからな」
そうした人物でというのだ。
「クビにはなってないけれど閑職にな」
「ああ、窓際ね」
「なったよ、八条グループは相当酷くないとクビにはしないけれどな」
「悪いことしないと」
「リストラも行わないからな」
八条グループの企業はというのだ。
「だからな」
「それでなのね」
「その人もクビにならないでな」
「会社に残ってるの」
「ああ」
そうだというのだ。
「今もな、けれどな」
「それでもなの」
「もうな」
それこそというのだ。
「誰にも相手にされてないんだ」
「揉め語とばかり起こすから」
「喧嘩とかが好きだからな、人に凄く攻撃的なんだ」
「嫌な人ね」
「だから皆嫌ったしな」
「誰も相手にしない閑職ね」
「今そこにいるよ、そうした人もいないでな」
それでというのだ。
「平和ならな」
「それが一番ね」
「そうだよ、学校でもアルバイトでもでだ」
「お仕事でもなのね」
「平和だとな」
それならというのだ。
「本当にな」
「それが第一ね」
「そうなんだよ」
こう言ってだった。
父は娘に今度は所沢のことを話した、だがそれは咲にとっては東京のことでないのでぴんとこないものだった。
第百二十話 完
2023・7・23
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