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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第10話 1人の男と1人の女の子、遊園地に行く
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ブレードを躱すと同時にカウンターを決めるバルト。
「ぐうっ!?」
「ダメージは無い!!」
「くっ!?」
拳に痛みを感じたバルトは一瞬動くが止まるが、何とか首を曲げ、斬り付けようとしたクロネの攻撃をかろうじて避けた。
「お前………」
「相当戦いなれているな………貴様は一体………」
「お前等のドクターは俺の顔も忘れたのか?」
「顔………?いや、確かにある人物に似ている様に見えるが幾分若すぎる………いや、だがもしそうなら確かにその強さも………お前はまさか………」
「バルバドス、出番だ」
『我を使うか?今まで使ってこなかった主が?』
「奴は完全に消し去りたいんでな。あのガキンチョを守るには目に付けられるのは避けたい」
『了解した。我の力存分に使うがいい』
「そうさせてもらう。バルバドス、セットアップ」
バルトがそう言うと体に銀色の甲冑が、そして右腕には自身と同じ大きさ程ある銀色の斧が現れた。
「バルバドス………まさか本当に………」
「さあな。そんな事よりさっさと殺し合おうぜ!!」
「ば、馬鹿な………お前はあの時に確実に………」
「ボルティックランサー!!」
そんな驚愕の表情でいるクロネに雷の槍を複数展開し、一斉に発射するバルト。
「くっ、ワイドプロテクション!!」
向かってくる雷の槍に気がついたクロネは慌てて広範囲に白色のシールドを張った。
しかしそんなシールドを難なく貫いた槍達はそのままクロネに襲いかかった。
「ちっ、やはり魔力を………勢いを失った槍じゃ駄目か………」
クロネに当たった槍達だったが、その攻撃はダメージを与えるにはほど遠く、当たった瞬間消え去った。
「くっ、クロスバインド!」
クロネはバルトをバインドで十字に挟んで身動きが取れないようにする。
「よし、これで!!」
動きを止めたのを確認したクロネはブレードを大きくし、その剣先を向け突撃する。
「………なめるなよ、はあああああ!!!」
大きな怒声と共にバルトから大量の雷が放出され、バインドを破った。
「何っ!?」
「行くぜ雷哮、ボルティックブレイカー!!」
斧に貯まった雷を斧を降り下ろすと同時に向かってくるクロネに向かって放出した。
「ぐううっ………!!」
直撃する寸前にシールドをなんとか張ることが出来たクロネ。
しかし威力は凄まじくシールドを破壊されないように抑えるので背一杯になっていた。
「負けて………たまるか!!」
「いや、お前の敗けだ」
ボルティックブレイカーが終わった瞬間、声が後ろから聞こえ、振り替えるとそこには斧を振り上げているバルトがいた。
「さあ、チェックメイトだ。覚悟しな………」
「お前は本当に………」
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