第八十五部第一章 国防省への忠告その六十三
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「言葉もね」
「人を殺すんだな」
「そうよ」
「そうなるんだな」
「だからね」
その為にというのだ。
「あんたも言葉は選ぶことよ」
「相手を殺すんだな」
「そうもなるからよ」
「人を殺すものになるならな」
「慎むわね」
「嫌われたり恨みを持たれたりな」
孫娘は先程出した言葉を再び出した。
「それも嫌だけれどな」
「人を殺すことはなのね」
「もっとね」
そうしたこと以上にというのだ。
「ないさ」
「それならよ」
「気を付けるべきか」
「気を付けないと」
それこそというのだ。
「本当にね」
「人を殺すこともあるんだな」
「深く傷つけて」
それでというのだ。
「そのうえでね」
「やっぱり言葉って霊力あるだろ」
ここまで話してだ、孫娘は述べた。
「だからな」
「人を殺すこともあるのね」
「ああ」
実際にというのだ。
「そうだろ」
「その考えもあるわね」
「そうだよな」
「ええ、けれどお祖母ちゃんはね」
「そこまで考えないか」
「言葉には力はあるけれど」
それでもというのだ。
「霊力まではね」
「ないか」
「ええ、ないにしても」
「力はあるんだな」
「不思議な力がないだけよ」
霊力、それがというのだ。
「あくまでね、けれどね」
「それでもか」
「今言った通りよ」
「人を傷付けて最悪はか」
「殺してしまうのよ」
「すげえ重いものなんだな」
「だから気をつけないといけないのよ」
こう孫娘に話した。
「本当にね」
「成程な」
「あとね」
「あと?」
「あんたも気をつけることとはね」
「もうか」
「言うまでもないわね」
チーズを食べつつ孫娘に話した。
「これまでのお話の流れからして」
「それはな」
実際にとだ、孫娘も答えた。
「あたしもわかるさ」
「貴女は鋭いからね」
「勉強はともかく勘は昔から自信があるんだよ」
このことはそれこそ物心ついた頃からだ、マルグリットは何かと勘が鋭くこのことは強く自覚しているのだ。
「それでな」
「こうしたことについてはなのね」
「わかるさ、やっぱりな」
「人は傷付けないことよ」
どうしてもというのだ。
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