暁 〜小説投稿サイト〜
ハドラーちゃんの強くてニューゲーム
第6話
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
平らにしておくか」
ハドラーちゃんは自らの左手の骨を硬質化させて鎖状に構成する。
地獄の鎖(ヘルズチェーン)
ハドラーちゃんが振り回す鎖が周囲の建物を次々と破壊していく。
「貴様ぁー!」
いつものひょうきんな冷静さを失い駆け出すアバン。
「レイラ!町の人達の避難を!」
「はい!」
対して、ハドラーちゃんは直ぐに地獄の鎖(ヘルズチェーン)をしまうと、右手から覇者の剣を生やしてアバンに斬撃に応戦する。
そんなハドラーちゃんの善戦ぷりに驚き恐れるレイラ。
「ッ……!」
(あれが魔王!魔王の力!)

慌ててアバン達の後を追ったロカとマトリフは、ガンガディアに足止めを食わされていた。
「ハドラー様が急に『アバンはサババにいる』って言い出すから何かと思えば……すまんね。買い物の邪魔をしたかな?まあ、こちらにとっては『良い所で会った』としか言えないが」
「……って訳かい?町の外側から破壊し始め、魔王の為に勇者の退路を断つ……それがオメーの役目か?」
クスッと笑うガンガディア。
「流石に察しが良いな」
一方のマトリフは苦笑い。
「……やっぱりな。お目当てはアバンだ!」
そして、苦虫を噛み潰した様な顔をするロカ。

サババが緊張感満載になっていく中、地底魔城では……
「落ち着け、キギロ殿。そんな歩行もままならない状態でサババに往ってどうするんです?もし、ハドラー様の言う通りに勇者アバンがいたら、どう対応する御心算で?」
「落ち着いていられる訳無いでしょお!バルトスさん!貴方みたいに地底魔城の護りを任されている訳でもないんだ!」
「いや、だからって―――」
「ボクみたいな奴から戦場の手柄を盗ったら、何も残らないんですよ!それに、勇者アバンの頸を斬るのはボクの役目だぁー!早く伸びろぉー!」
まだ戦える状態でもないのに文字通り這ってでもサババに向かおうとするキギロに困惑するバルトス。
が、1匹のモンスターを発見した途端、キギロはあっさり目的地を変えた。
「あ。キメラ、1匹借りて良い?」

ハドラーちゃんが「大事な一戦」と位置付けるサババの再戦が続く中、アバンは自分の軽率な行動を恥じた。
(何という事だ!私達が訪れたせいで、サババが戦場に!)
アバンが剣を逆手に持った途端、レイラもハドラーちゃんもあの技が出るのを察した。
(出る!)
(出た!アバンストラッシュ!)
「私の、ここまでの成果が正しいか否か、魔王ハドラー!今ここで試させてもらう!」
対するハドラーちゃんは極大爆裂呪文(イオナズン)の準備をしていた。
「構わんぞ。その為に来た!」
「勝負!」
アバンが渾身の力を籠めてアバンストラッシュを放つ。
「アバン……ストラッシュ!」
極大爆裂呪文(イオナズン)!」
アバンストラッシュと|
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ