女の勘
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!3位もこれまたワンランクダウンで青い天馬となっております』
俺が負けてしまったことによりあのギルドが1位に躍り出てしまった現在。作戦が完璧だっただけに、あの敗戦は悔やまれる。
「あれって昨日思い付いたの?」
悔しさに歯軋りさせていると、隣にいた少女からそんなことを訪ねられる。
「うん。これならきっとうまくいくなぁって思ってた」
あの人は戦いのことしか興味がない。だからこそ一瞬でも気を逸らせれば俺の一撃が入ると思っていたのに、まさかそれ以上の反応速度を見せてくるとは思わなかった。
「猫騙しなんて今時やるやついないわよ」
「でもいい感じに見えたけどな〜」
どうやらあの攻め手は周囲から見れば賛否両論だったようだ。まぁ結果が結果だっただけに、そうなってしまうのも仕方ないだろう。
『順位は以上になります!!それでは皆さん!!また明日お会いしましょう!!』
いつの間にか順位の確認も終わっていたようでそんな声が聞こえてくる。ちょうどそのタイミングで部屋の扉が開いたかと思うと、ポーリュシカさんがこちらを見て固まっていた。
「なんだい。あんたは無事だったんだね」
「お陰さまで」
昨日やられてしまったナツさんたちはいまだに意識を取り戻していないからなのだろう。どこか安堵したように聞こえる声を聞いて俺とウェンディがにやけていると、彼女もそれに気が付いたのか大袈裟なくらい怖い顔を作ってきた。
「大丈夫なら早く帰りな!!人間の世話ばっかりで溜まったもんじゃないよ!!」
「わわ!!」
人間嫌いのポーリュシカさんは俺のことをつまみ上げるとそのまま部屋の外へと投げ出されてしまう。ただ彼女はエドラスのグランディーネだからなのか、ウェンディには優しく接しており今回も例に漏れず彼女は丁寧に外へと出されていた。
「俺にも優しくしてもいいじゃん!!」
「いいんだよ。あんただし」
「何それ!?」
納得できない扱いの差に口を尖らせるもそれを知らないフリしたポーリュシカさんは扉を強く閉めてしまう。顔を見合わせた俺とウェンディは彼女のらしい行動に笑った後、先に戻っているであろうみんなと合流するために歩き出す。
「他の試合はどうだったの?」
「すごかったよ!!エルザさんとバッカスさんの試合も出し、カグラさんとミネルバさんもね」
「え!?」
寝ていた間の試合結果を聞くとなんだかとんでもない試合が組まれていたようで話題は自然とそちらへと切り替わっていく。二日目終了時点での順位は以下の通りとなっていた。
1位 狩猟豹の頭 30P
2位 人魚の踵 22P
3位 青い天馬 21P
4位 |剣咬の虎《セイバー
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