女の勘
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」
カグラは自らが敵の間合いに入ったことで立ち位置をすり替えられるのがわかっていた。そのためそれを逆に利用し、敵の攻撃を一度受けることで逆に彼女の得意とする状態を難なく作り出したのだ。さらには相手の動揺も引き出していることもあり、ミネルバは反応が遅れている。
「やらせん!!」
ただ、それでも彼女は強かった。自らの前に異空間を作り出し、それを爆発させる。これにより相手の攻撃を急所で受けることは免れた。
ガッ
だが、カグラも負けじとミネルバの身体へと剣を押し込んだ。
「くあっ!!」
「ぐっ!!」
双方ともに地面を転がる。しかし意地かプライドか、二人はすぐさま起き上がり攻撃体勢を取った。
カンカンカンカン
そのタイミングで試合終了を告げる鐘が鳴り響いた。
『試合終了!!二日目最終試合は両者引き分けぇ!!』
短い試合時間だったためにお互いに決めきれなかった。しかしわずかなその戦いでも双方ともに力を出し切ったことを見ていた観客たちからは温かい拍手が送られるのだった。
ソフィアside
試合終了を受けて互いに握手するカグラさんとミネルバさん。きっとまたどこかで戦おうとか話しているんだろうなぁと思いつつも、ソフィアはそんなこと関係なかった。
「きっとミネルバさんと戦うのはソフィアになるだろうなぁ」
「なんでそんなこと言えるの?」
確証はない。でも、なんでかそんな気がしていた。特に彼女と因縁があるわけでもないけど、ミネルバさんと戦うのはカグラさんじゃなくてソフィアになる。なぜかふとそう思っていた。
「確信はないけど・・・女の勘ってやつかな?」
「あんたにそんなのあるとは思えないけど・・・」
リズリーさんの嫌味も今のソフィアには気にならない。早くその時が来ないかなぁと思いながら、ソフィアたちは戦いを終えたカグラさんを迎え入れた。
シリルside
『二日目のバトルパートも終了しました!!ここで順位の確認をしていきましょう』
チャパティさんの大きな声で身体が目覚めた俺はゆっくりと身体を起こす。それに気が付いたウェンディとシャルル、そしてセシリーが顔を覗き込んできた。
「シリル大丈夫?」
「とりあえず無事でよかったわ」
「心配したんだよ〜」
とかいいつつ二匹の猫はそこまで心配そうな顔をしていないような気がしたがここはスルーしておこう。俺はゆっくりと身体を起こしていくが、特段痛みも違和感もないようで一安心。
『1位は狩猟豹の頭で30ポイント!!2位はワンランクダウンで人魚の踵!
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