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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
女の勘
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からね」

カグラさんが突っ込めばミネルバさんは自身と彼女の立ち位置を入れ替えて起死回生をしてきかねない。ただ、ミネルバさんが一撃で決める場合は大技を発動するしかない。その隙をカグラさんは確実に生かすだろうから迂闊に彼女も動けない。

「どんな戦いをするんだろう」

何よりも興味が尽きないこの戦いに俺たちは固唾を飲みながら見届けることにする。所定の位置についた二人は既に臨戦態勢に入っているのか、交わる視線から火花が散っているかのようだった。
















第三者side

位置についた二人の女性魔導士。彼女たちは一切の言葉を交わすことはしなかった。その並々ならぬ雰囲気により、沸き上がっていた会場が一気に静まり返る。

「大丈夫でしょうか?ミネルバ様」
「心配いらねぇだろ」
「うむ。お嬢が負けることなど、記憶にないね」
「あぁ」

心配そうに仲間の方を見つめるユキノだったが、オルガたちは一切心配している様子はない。ただ一人心配そうに手を握り合わせている女性に対し、姉であるソラノはハグをしながら声をかけていたが、男性陣に一睨みされ、渋々声を抑えている。

『それでは大魔闘演武二日目バトルパート最終試合!!スタートカボ!!』

大注目の第四試合、銅鑼の音と共に動いたのはやはり剣士の方だった。

「先手必勝か」
「カグラさんならそうだよね」

得意の一瞬で敵の間合いに入るスタイルを見せるカグラ。だが、それを当然ミネルバは読んでいた。

ヒュンッ

もうカグラの剣が腹部へと突き刺さるかというタイミング。そこでミネルバは自身の魔法絶対領土(テリトリー)を発動、自らの身体とカグラの身体を入れ替えることに成功した。

「ヤバッ!!」
「カグラちゃん!!」

相手の姿勢も引き継いだミネルバは無防備になっているカグラの腹部へと蹴りを放つ。それにより剣士の身体は軽々と宙へと浮き上がった。

「悪いな、カグーーー」

空中では身動きを取ることができない。ここからならばミネルバの強力なヤクマ十八闘神魔法を使える。そう思って顔を見上げた彼女は困惑した。なぜなら打ち上げられたはずの女性が笑みを浮かべていたからだ。

「なぜ笑って・・・!!」

彼女が何をしようとしているのかわからなかったミネルバは一瞬動きが止まった。そのタイミングを待ち構えていたのか、カグラは空中でその剣を構えた。

「怨刀・不倶戴天!!」
「まさか・・・」
「わざと打ち上げられたのか!?」

その姿勢は彼女のもっとも威力のある剣術の構え。あらかじめ準備をしていなければ取れないであろう体勢を作り出した彼女は重力を利用し真下にいる敵へと飛び込む。

「剛の型!!」
「くっ
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