第158話
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て先に最終決戦を始めるなんて、この期に及んで水臭い事をしているんじゃないわよ、リィン!――――――は?」
仲間達と共に広間に現れたサラは真剣な表情でリィンに対しての文句を口にしたが無残な姿のオズボーンを目にすると呆けた声を出し
「オ、オズボーン宰相!?」
「どうやら既に決着はついていたみたいですね。」
「ああ………だけど、肝心の”全ての元凶”がどこにもいないようだが………」
無惨な姿になったオズボーンを目にしたエリィは驚き、オズボーンの無惨な姿を目にして既に決着がついた事を察したティオは静かな表情で呟き、ある事が気になっていたロイドが真剣な表情で周囲を見回したその時
「”全ての元凶”――――――イシュメルガの討伐は先程終わったばかりですよ。」
セリカ達と共に階段を下りて来たエイドスがその場にいる全員にイシュメルガの討伐が終わった事を宣言した。するとエイドスの宣言が真実である事を示すかのように白髪だったセドリックの髪は元の金髪に戻った。
「あ…………」
「皇太子殿下の髪が………!」
「”黄昏の影響”で常時白髪だった髪の色が戻ったという事は”贄としての呪いが消えた”――――――つまりは”全ての元凶”が滅ぼされた証拠ね。」
髪の色が戻った事に気づいたセドリックは呆けた声を出し、ミュラーは驚きの表情で呟き、セリーヌは静かな表情で分析した。
「――――――数百年にも渡って蝕み続けたエレボニアの”呪い”を滅ぼして頂いた事、エレボニアの全国民を代表して感謝申し上げます、エイドス様、セリカさん、サティアさん。そして宰相殿。一応聞いておくが……まだ、続けるつもりなのかい?」
エイドス達に視線を向けて頭を深く下げて感謝の言葉を告げたオリヴァルト皇子は頭を上げると静かな表情でオズボーンに視線を向けて問いかけた。
「フフ………愚問ですな。イシュメルガが滅んだ以上、イシュメルガに”全て”を捧げたこの身が滅ぶのも時間の問題なのですから、これ以上の”諍い”をする等と言った無駄な抵抗は考えておりません。――――――我が望みが叶えられた以上、心残りはありません。」
「ドライケルス…………」
「……………………」
オリヴァルト皇子の問いかけに対して満足げな笑みを浮かべて答えたオズボーンの様子を見たローゼリアは辛そうな表情を浮かべ、リアンヌは目を伏せて黙り込んだ。
「”心残りはない”って…………”全ての元凶”が滅んだ事でやっと貴方も”呪い”から解放されたのに、実の息子のリィン君と親子としての碌な会話もできずすぐ消えることになる事に本当に心残りはないの!?」
「エステル………」
真剣な表情で声を上げて指摘したエステルの様子をヨシュアは辛そうな表情で見つめ
「ふっ、
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