暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第158話
[9/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
たにも関わらず、どうしてそんな早まった事をしようとしたのさ!?」

ヴァンに感謝の言葉を述べたエリオットは辛そうな表情を浮かべてクレイグ将軍に問いかけた。

「幾ら政府の指示とはいえ、私は本来正規軍が守るべき民達の生活を破壊し、人攫い紛いのような事までしてしまった………そこまでしてでも祖国であるエレボニアが敗戦した以上、せめて”焦土作戦”の指揮を執った私が死ななければ、”焦土作戦”に参加した”第四”の兵達全員が”焦土作戦”の責任を取る事を追及され、戦後再建される事になる正規軍の兵達や陛下達皇家の方達もそうだが、何よりも”焦土作戦”によって家を焼かれ、財を奪われたクロイツェン州の民達への”示し”もつかんのだ……!」

「閣下………」

辛そうな表情で語ったクレイグ将軍の話を聞いたナイトハルトは辛そうな表情を浮かべた。

「―――――将軍がクロイツェン州で行った”焦土作戦”を心から後悔している事は理解した。――――――だからこそ、かつてのクロイツェン州の”統括領主”としてクロイツェン州で行った”焦土作戦”に対する”償い”として安易な”死”に逃げる事は許さん!この判断は俺だけでなく、他の”四大”や新政府、そして陛下達アルノール皇家の判断でもある!」

「父さん――――――新政府代表のレーグニッツ知事も将軍達”第四”による焦土作戦を止められなかった事を後悔しています。焦土作戦を後悔しているのは将軍達だけではありません。敗戦後のエレボニアを立て直す事もそうですが、国民達の信頼を取り戻す為にも生きて下さい。」

「幾ら政府の指示だからといって、父さんが焦土作戦の指揮を執った事は僕や姉さんにとってもショックだったけど……だからといって、その責任を取る為にも父さんが死ぬ事は僕や姉さんも望んでいないよ!僕や姉さんも僕達のやり方で協力するから、早まった考えをしないでよ、父さん!」

「我ら”第四”もエリオット坊ちゃん達と同じ意見です………祖国の為に、そして何よりもこの戦争で傷つけてしまった国民達の為にも、我らは生き恥を晒してでも生きて償わなければなりません、閣下。」

するとその時ユーシスが前に出て真剣な表情でクレイグ将軍に指摘し、マキアス、エリオット、ナイトハルトもユーシスに続くようにそれぞれクレイグ将軍に指摘した。

「お前達………………うっ……くっ………」

ユーシス達の指摘を受けたクレイグ将軍は呆けた後その場で声を押し殺して号泣した。



その後帝都防衛の為に抵抗を続けた”第四機甲師団”は”黄昏”が消滅した事による”呪い”の影響が無くなった事、クレイグ将軍からの降伏指示を受けた事で抵抗を止めて降伏した事で”表の最終決戦”は終結した。





〜幻想機動要塞・最奥〜



「あたし達を置い
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ