第158話
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ーンのミリアムへ頼んだルーファスが”鉄血の子供達”の一人になった真の意図を含めた伝言内容を聞いたリィンやセレーネ、アリサ達Z組の面々がそれぞれ血相を変えて驚いている中、ミリアムは一瞬呆けた後力強く頷いた。
「お前には随分と迷惑をかけた、ロゼ。だが其方という友人に出会えてよかった。感謝する――――――優しき魔女よ。」
「……この阿呆……それはこちらの台詞であろうが………」
静かな笑みを浮かべて呟いたオズボーンの言葉に一瞬辛そうな表情を浮かべたローゼリアは苦笑しながらオズボーンを見つめて答え
「オリヴァルト殿下、セドリック皇太子殿下、アルフィン皇女殿下………貴方達も覚悟しているでしょうが、世界を敵に回し、その結果敗戦してしまったエレボニアにはかつてない”冬の時代”が訪れる事になるでしょう。私の予想を裏切った稀有な存在たるオリヴァルト殿下にこの戦争を通じて飛躍的に成長なされた双殿下……手前勝手ではありますが、貴方達ならば”冬の時代”が訪れたエレボニアに”新たなる春”をもたらしてくれる事、期待させて頂きます。それとユーゲント皇帝陛下にもどうかよろしく伝えておいて下さい。」
「ああ。アルノール皇家の一員として……そして愛する祖国エレボニアの為にも、貴方の期待を裏切らない事をこの場で約束しよう、宰相殿。」
「僕もアルノール皇家の一員として……そして皇位継承者の一人として、祖国エレボニアを立て直す事をこの場で約束します、宰相閣下。それと父上にも宰相閣下の御言葉、必ず伝えておきます。」
「お兄様やセドリックと違い、公的には既にアルノール皇家の一員ではなくなったわたくしにできることは少ないでしょうが………それでも、わたくしは可能な限りエレボニアの為にできる事をさせて頂く事をこの場で約束致しますわ。」
オズボーンの言葉に対してオリヴァルト皇子、セドリック、アルフィンはそれぞれ決意の表情を浮かべて答えた。
「それではさらばだ――――――息子よ。」
「さよなら――――――ギリアス父さん。」
そして互いに親子としての別れの言葉を告げたギリアスは満足げな笑みを浮かべながら消滅した。
その後その場にいる全員はそれぞれの転位術によってレボリューションや戦艦が停泊している外郭まで転位した。すると通信の音が聞こえ、音が聞こえてきたのは自分のARCUS(アークス)である事に気づいたトワは通信を開始した。
〜外郭〜
「――――――はい、ハーシェルです。アンちゃん……!そっちはどうなったの……?………そう……!よかった……!うん、こっちも無事に終わったよ……うん、また後でね。――――――アンちゃん達B班の作戦は成功したって……!降伏を受け入れたクレイグ将軍が帝都防衛の
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