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神々の塔
第三十九話 象の神その十二

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「神霊さんとの戦は」
「相手は一柱それに対して僕等は十人」
 芥川は数の話もした。
「それやとな」
「その数を活かすことね」
「そや」
 まさにというのだ。
「それがや」
「大事ね」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「連携もな」
「忘れへんことね」
「これまで通りな、ええな」
「わかったわ」
 アレンカールは芥川に確かな声で答えた。
「例え相手の手や岡が多くても」
「それで同時に多くの方面に対処出来てもな」
 それでもというのだ。
「今回も囲んでな」
「対していくわね」
「三面六臂の神様も身体は一つ、そしてお顔が三つあっても」
 それでもともだ、芥川は話した。
「僕等は十人や」
「ほんま数も力やね」
 綾乃は芥川の話を聞いて述べた。
「戦では」
「もっと言えば戦以外のことでもな」
「数があってこそやね」
「何でも出来る、ほなな」
「うち等は今回も」
「囲んでな
「戦うんやね」
「そうしてこな」
 芥川は自ら右手に太通連刀左手に三光手裏剣を出した、そうして神霊を囲む一人となった。そこに他の仲間達も続き。
 ヒンズーの神々も倒していった、そしてだった。
 最後のガネーシャも倒すとだ、象頭の神は綾乃達に笑って話した。
「上出来上出来、僕達の手や顔が多いことに負けなかったね」
「それでも囲むとええんですね」
「戦は結局ね」
「囲んだら勝ちですね」
「そうした意味では単純明快なんだよ」
 軍を率いることもある神として言うのだった。
「例え三面六臂のね」
「仏教の阿修羅王でもですね」
「そう、囲んだらね」
 そうすればというのだ。
「それだけでね」
「有利に立てますね」
「そうだよ、まあ阿修羅王は強いけれどね」
 この仏はというのだ。
「只でさえ滅茶苦茶強いのに」
「三面六臂ですさかい」
「尚更ね」
「そのお強さが三倍や」
「三乗とまではいかないけれどね」
「何倍にもなってますね」
「だから仏の中でもかなり強いんだ」
 そうした神霊だというのだ。
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