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同盟上院議事録〜あるいは自由惑星同盟構成国民達の戦争〜
最高評議員たちと茶を飲み交わす
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備、国政政党たる下院の主要政党内選挙戦だ。直接選挙の最高議長選挙と下院選挙は基本的に結果が連動する。

「大混乱だよ、どこも出馬の際の製作が根底からひっくり返った。どこも最終日まで届け出を出さないだろうさ」

 まあそれはそうだ。何しろ最大の政治的問題はイゼルローン要塞による圧力だ。最大の侵攻拠点であり、帝国の国内問題を同盟に押し売りする同盟市民のほぼすべてが憎悪する最悪の政治業者の拠点である。否――”あった”。

 

「そりゃ偉いことですな、であれば2カ月で決着をつけると?」

 

「うん、大変だ。だから君も身の振り方を考えることだね。だから言ったのだ――これは話が大きすぎる。とりわけこの時期には」

 じろりと鋭い目を向ける大政治家に対し、医師は宥めるように微笑みかけた。

「だが悪くはない、そうでしょう?国務委員長閣下」

 だが最高評議会副議長は微笑み返すだけだった。

「当たればな。当たるかどうかは様子見させてもらう」

 







 

「しかしまあ、話が大きすぎるのではないかね?」

 カーティス国務委員長との面会から20分後のことである。フェリシア記念構成邦自治会館のバーラト・ホール応接室でジョアン・レベロは眼前に座る【民主主義の縦深】トップ2名を見る。手渡されたクリアファイルには【戦災復興に向けた法案作成について】と書かれた数枚のポンチ絵が収まっている。

「わざわざ君達が私に会いにくるとなれば当然だが」

 ちなみにフェリシア議員は労農連帯党結党に立ち会い党の拡大を支えたテルヌーゼン首相を8年間、同盟下院議員を6年3期務めた大物政治家である。

 代表たるロムスキーは慇懃に一礼した。

「レベロ“党首”ご覧いただいた素案はいかがでしょうか」

 

「あくまで素案で詳細はこれから詰める。だが大目標と方向性は変わらないよ」

 リヴォフは腕組みをしたままレベロに説明した。

 

「自由党が求めるものからは程遠いな」

 

「そうかもしれませんが、であれば求めるものが通ると?」

 

 ジョアン・レベロは すました顔で香り高い珈琲を口に運ぶ。

「党が立案したたたき台から妥協していく。それで議会を通るものを作るのさ」

 

 リヴォフは不満を露わにレベロを睨む。

「それでは結果は変わらない。与党3党と組むのであれば。いいや、野党と組むのであれば連立が崩壊する!まさか選挙後にやるとでもいうのか?半年も我々を放置すると!?」

 レベロは微笑みを浮かべ、肩をすくめる。

「政治に必要なのは二つ、求められる過程で求められたものに近い結果を出すことだよ」

 

「で?結果は
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