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夢幻水滸伝
第三百十八話 もう一人の覇者を見てその四

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「清掃を行ってくか」
「街自体の」
「ああした地域が荒れてるのは」
 それはどうしてかというと。
「やっぱり汚いからってことがな」
「ああ、ありますね」
 それはとだ、エミリーは応えた。
「やっぱり」
「起きた世界の話やが」
 メルヴィルはこう前置きしてエミリーに話した。
「ニューヨークの地下鉄の治安がよおなったのは」
「車両をお掃除してでしたね」
「奇麗にしたらな」
「かなりよくなりましたね」
「それまではとんでもない場所やったわ」
 ニューヨークの地下鉄はというのだ。
「治安が悪いので有名な」
「そんな場所でしたね」
「そやけどな」
 それがというのだ。
「奇麗にするとな」
「それで、でしたね」
「治安がよおなった」
「そうでしたね」
「同じ場所でもな」 
「奇麗にするとですね」
「それだけで治安も変わるからな」
 だからだというのだ。
「スラム街もな」
「清掃を行って」
「奇麗にしてこな」
「そうして治安の改善にですか」
「役立てるか、それに奇麗にしたら」
 清掃を行ってというのだ。
「衛生的にもええしな」
「それです」
 まさにとだ、ルイスが言って来た。
「私はこの世界での職業は医者だから言えますが」
「清掃して清潔にするとな」
「感染症のリスクが減りますので」
「それでやな」
「はい、非常にいいです」
「そやな」
「是非です」
 まさにというのだ。
「スラム街だけやなくて」
「街や村全体をやな」
「清潔にする様にです」
「してくことやな」
「上下水道の整備やゴミ回収も行い」
「清掃自体もやな」
「やっていくことです」
「そやな」
「はい、ですから」
 それでというのだ。
「私達はです」
「政策としてやな」
「進めていきましょう」
「そうしよな、衛生を徹底させてな」
「そちらからも国をよくしていきましょう」
 こう言ってそうしてだった。
 メルヴィル達は実際に自分達の勢力を衛生面からもよくしていった、そうしていってさらにだった。 
 軍隊を見たがフォークナーはメルヴィルに話した。
「非常に整ってきましたが」
「それでもやな」
「はい、まだまだですね」
「もっと全体的な」
 メルヴィルは真剣に考える顔で述べた。
「兵器の質をや」
「向上させますね」
「そや」
 こう言うのだった。
「そうしてくわ」
「そうですか」
「出来れば起きた世界で言うとな」
 フォークナーにこう前置きして話した。
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