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夢幻水滸伝
第三百十八話 もう一人の覇者を見てその二

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「大陸間位の距離が開いていても使えても」
「そやから誰でも使えるな」
「トランシーバーをですね」
「充実させるわ、電話もな」
 こちらもというのだ。
「かなりな」
「用いていきますね」
「そうするわ、軍隊にもな」
「電話は必要ですね」
「各家庭に置く様にして」
 そしてというのだ。
「そのうえでな」
「軍隊にもですね」
「よおさん置いてな」
 そうしてというのだ。
「用いてくで」
「そうしますね」
「連絡もよおせんとな」
「強い軍隊にはならへんですね」
「情報が迅速に伝わってな」
「そのうえで対応出来てこそ」
「ほんまの強い軍隊や」
 まさにというのだ。
「実際な」
「そやからですね」
「無線、トランシーバーも電話もな」
「充実させますね」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「強い軍隊にして」
「そうしてですね」
「戦うで」
「いざという時は」
「そや、それで今からな」
 メルヴィルは明るくかつ強い声で言った。
「アメリカ東部全体の統治にや」
「入りますね」
「そうするで、ここにおる皆でやってくで」
「わかりました」 
 仲間達全員が頷いてだった。
 メルヴィル達はアメリカ東部全体の統治を行い勢力の力をさらに充実させていった、そのうえで軍隊も整えていった。
 勢力は日に日に豊かになり治安もよくなっていった。
 軍隊も整備されていてまさにだった。
「アメリカを二分してるっすね」
「ああ、東西でな」
 メルヴィルはセリューに応えた。
「完全にな」
「それでこの世界でもっす」
「屈指の勢力になってるな」
「国力でも技術でも」
 その両方を見てもというのだ。
「今やそうっす」
「そやな、しかしな」
「まだまだっすね」
「豊かになるんとな」
「そして国力を増強するっすね」
「やっぱり豊かになってこそや」
 まさにとだ、メルヴィルは言った。
「強くなれる」
「そうっすね」
「そして犯罪もな」
「減って治安もよくなるっす」
「そうですね、普通に暮らせるならです」
 フォークナーも言ってきた。
「それで、です」
「人は悪いことせんわ」
「悪事、犯罪を犯せば」
「警察の厄介になるからな」
「そのリスクがありますので」
「普通に暮らせたらな」
 メルヴィルはフォークナーに応えて話した。
「それでな」
「ええですね」
「そこで警察が確かやとな」
「尚更ですね」
「そや、豊かで普通に暮らせたら」
「しこに警察が確かですと」
「自然とな」
 それこそというのだ。
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