第百二十話 大きく深くなっていく想いその四
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「そうしてです」
「もう二度と恋愛なんてしない」
「そう考える様になっている人もです」
まさにというのだ。
「います」
「そうですか」
「こうなると非常に苦しいです」
まさにというのだ。
「ですから」
「私はそうならないことですか」
「何があってもです」
「いい思い出、素敵な思い出にですか」
「なる様にです」
その様にというのだ。
「して下さい」
「そうですか、けれどそうしたお話聞くと」
咲は心配になった顔で述べた。
「恋愛しますと」
「怖い思いもですね」
「する可能性はどうしてもありますね」
「そしてもっと言えば高いともです」
その様にというのだ。
「言えます」
「そうですよね」
「恋愛にトラウマ抱いた人は職業柄実は結構です」
こう前置きして話した。
「お会いしてきました」
「そうですか」
「そして苦しんでいて占いで」
それでというのだ。
「救われたいとです」
「思ってですか」
「このお店に来てくれた人もです」
「結構ですか」
「おられますし」
「そうなんですね」
「ですから」
それでというのだ。
「恋愛でそうしたことになる場合はです」
「結構多いんですね」
「そのことは否定出来ません」
「そうですか」
「一歩間違えますと」
その時はというのだ。
「本当にトラウマを抱くまでの事態にです」
「陥るんですね」
「そうなりかねないので」
「恋愛をしても」
「注意して下さい、そして」
それにというのだ。
「何かあってもです」
「相談出来る人にですね」
「どうすればいいかお話したり忘れる様です」
「努力することもですね」
「して下さい、トラウマになると怖いです」
その時はというのだ、速水は咲に自分がこれまで見て合って話をしてきた人達のことを思い出しつつ話していった。
「トラウマは一生苦しむこともです」
「ありますね」
「そうなるものなので」
「出来るだけ最初からですね」
「持たないことです」
くれぐれもというのだ。
「まことに」
「その為に気をつけることも大事ですね」
「そうです、ご家族でもご親戚でもお友達でも」
「店長さんでもですね」
「お話して下さい、サービスしてです」
微笑んでだ、速水はこうも言った。
「無料で占わせて頂きます」
「店長さんがですか」
「それで小山さんが救われるなら」
それならというのだ、
「喜んで」
「そうしてくれますか」
「約束します」
これが速水の返事だった。
「必ず」
「そうですか」
「そしてです」
速水はさらに言った。
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