第九十八話 何でも読めることその十二
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「本当にな」
「兎に角描かないから」
「ああ」
まさにそれが理由だった。
「そうした人だからな」
「終わるかどうか」
「俺も終わって欲しいけれどな」
それでもというのだ。
「これまで話した通りな」
「そうした事情があるから」
「だからな」
それでというのだ。
「どうしてもな」
「終わるとは言えないのね」
「ああ」
こう留奈に話した。
「終わったらな」
「それでいいわね」
「作者さん死ぬまでに終わらせるつもりらしいな」
「つもり?」
「ああ、つもりだよ」
「一応終わらせる気はあるのね」
留奈はこう捉えた。
「作者さんも」
「そうだな、一応な」
「それならいいかしら」
「どんな形でも終わらせるならな」
「それでいいわね」
「酷い終わり方でもな」
それでもというのだ。
「終わるだけな」
「いいのね」
「だからな」
「この漫画も」
「本当にな」
まさにというのだ。
「終わって欲しいな」
「そうね、じゃあ終わることを期待して」
「読んでいくか」
「ずっとね、それで終わったら」
「最終回読んだらか」
「お祝いで」
それでというのだ。
「楽しくね」
「パーティーでもするか」
「そうするわ」
こう言うのだった。
「本当にね」
「そう思うと楽しみだな」
「ええ、終わる時がね」
「終わればね」
「その時はか」
「かな恵達も呼んで」
そうしてというのだ。
「色々なもの買ってね」
「お酒とかお菓子か」
「そういうのでね」
「パーティーか」
「それやるわ」
「そうか、じゃあその時が来ることを願って」
「そしてよ」
そのうえでというのだ。
「読んでいくわ」
「そうするな」
「ええ、待ってるわよ」
「じゃあ俺もな」
「待つのね」
「終わったら俺もな」
兄自身もというのだ。
「楽しくな」
「お祝いするのね」
「ああ」
実際にというのだ。
「そうするさ」
「そうなのね」
「さもないとな」
こうも言うのだった。
「駄目だろ」
「そうよね、折角終わるんだから」
「長々と休載ばかりしてだよ」
「それで完結するんだから」
「終わったら」
即ち最終回まで読んだ時はというのだ。
「もうな」
「パーティーしてね」
「お祝いしないとな」
「終わったことと」
それにというのだった。
「最後まで読めたことをな」
「その時が来るのを楽しみにしてるわ」
留奈もだった、そんな話をしてだった。
留奈は兄を前にしてその漫画を読んでいった、まだ終わっていない作品であるがその時が来ることを信じ楽しみにしながらそうしたのだった。
第九十八話 完
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