第三百十七話 覇道に対してその十三
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「劣勢は否めません」
「そうですね」
「そやけどルイスさんが戦われるなら」
「ルイーザさんもですか」
「一緒です」
こう言うのだった。
「そしてです」
「アメリカの覇者をですか」
「目指します」
「そうですか、私は今戦に傾いていますが」
その考えがというのだ。
「これまではちゃいまして」
「では」
「戦をですか」
「最後まで戦って」
そうしてというのだ。
「アメリカの覇者をです」
「目指されますか」
「これより」
「無用な戦はせえへんでも」
それでもというのだ。
「こうした状況やとです」
「戦われますか」
「そうされますか」
「まずはメルヴィルさん達と」
東部の大部分、州の数にして五分の四を掌握している彼等と、というのだ。
「戦いましょう」
「そうされますか」
「これより」
「はい、ただ勢力差は明らかです」
このこともだ、ルイスは見ていた。
「そやからです」
「迂闊にはですね」
「戦わへんですね」
「はい、守りを固め」
そうしてというのだ。
「まずは敵の攻勢を凌ぎ」
「そしてですね」
「敵の勢いを殺してですね」
「それから機を見て」
「攻勢に転じる」
「そうしますか」
「持久戦になります」
このことはもう覚悟していた。
「そやけどです」
「それでもですね」
「絶対にですね」
「勝ちましょう」
こう言ってだった。
ルイス達はメルヴィル達との戦を決意し早速準備に入った、国境に幾重もの防衛ラインを敷いてだった。
軍も集結させた、そのうえでだった。
戦に向かっていた、ルイスはその状況を見つつ言った。
「最後の最後まで、勝敗が完全に決するまで」
「戦いますね」
「そうしますね」
「はい、劣勢でも諦めないでいきましょう」
ルイーザとギンズバーグに築かれていくトーチカや鉄条網を観つつ話した。
「確かに私達は劣勢でも」
「それでもですね」
「万全の状態で戦えば」
「勝機は見えますね」
「必ず」
「そうなります、全力で戦いましょう」
こう言ってだった。
ルイスは仲間達と共に戦に入るのだった、そしてメルヴィル達と戦を経てこの世界においての邂逅を果たすのだった。
第三百十七話 完
2023・8・8
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