第百十九話 秋という季節その九
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「間違っていたから」
「大鵬と卵焼きはよくても」
「最初がね」
最初のそれがというのだ。
「駄目だよ」
「そうですよね」
咲もそれはと頷いた。
「やっぱり」
「巨人っていうのがね」
「そもそもで」
「子供の頃から巨人を刷り込まれるとかね」
巨人が正義とだ。
「そもそもね」
「間違いないですね」
「そうだよ」
部長も言った。
「まさにね」
「そうですよね」
咲も異論はなかった。
「何と言っても」
「巨人がどんな悪いことをしてきたか」
「それを知らずにですよね」
そうしてというのだ。
「応援してファンになるとか」
「間違ってるよ」
「本当に」
「そこを間違っていたのが戦後の日本だよ」
「善悪の基準がおかしかったですね」
「冗談抜きでね」
まさにというのだ。
「戦後の日本は」
「だから北朝鮮みたいな国がいいって言われてて」
「吉本隆明みたいな馬鹿もだよ」
そう言うしかない輩もというのだ。
「戦後最大の思想家とかね」
「持て囃されてたんですね」
「そうだと思うよ。巨人なんてね」
この邪悪を極めた存在はというのだ、それこそ読売ジャイアンツは球団創設の頃から悪事の限りを尽くしてきたのだ。
「普通はね」
「応援出来ないですよね」
「そうだよ、あれだけ悪いとね」
悪事の限りを尽くしてきたからというのだ。
「本当にね」
「応援出来ないですね」
「特にフロントはね」
まさに悪の元凶である。
「あそこはフロントが強いから」
「ヒトラーやスターリンみたいに」
「いや、そんないいものじゃないよ」
巨人のフロントはというだ。
「ナチスやソ連とか言うとまだ恰好いいね」
「そうですね」
咲もそれはと頷いた。
「まだ」
「北朝鮮だよ」
巨人のフロントはとだ、部長は断言した。
「あそこは」
「行動も品性もですね」
「そうだよ」
「そうですよね」
「本当にそっくりだよ」
巨人はというのだ。
「北朝鮮とね」
「何から何まで」
「昔はお金があったから」
それでというのだ。
「お金がある北朝鮮だってね」
「言われてたんですね」
「オーナーが将軍様で」
そうした立場でというのだ。
「今もね」
「それは変わっていないですね」
「あそこは変わらないから」
何があってもというのだ。
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