第八幕その十一
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「楽しませてもらうわ」
「そうであるな」
「では今夜はね」
「こうして楽しむな」
「宴をね、それで今晩は」
「うむ、そのことであるが」
ここで夜の精霊の王様今の精霊の国全体の王様が出て来て言ってきました。
「皆さんのお部屋、寝室は用意しているので」
「そうなのか」
「お風呂に入ってもらって」
ノーム王にお話しました。
「くつろいで頂きたい」
「それでは」
「有り難いのう」
ノーム王はそのお話を聞いて頷きました。
「この国でもそこまでもてなしてもらって」
「わし等は果報者じゃ」
ドワーフ王も言ってきました。
「これ以上なくな」
「全くじゃ、常に楽しめて満足出来ておる」
「これこそな」
「最高の果報者とじゃ」
「言えるのう」
「そうじゃな」
ノーム王はドワーフ王の言葉に頷きました。
「昔わし等はな」
「ラゲドー氏がロークワット氏といった頃はな」
「何もかもが嫌いで憎くてな」
「不満ばかりでな」
「何をしても見てもな」
「楽しくなかったのう」
「何一つとしてな」
まさにというのです。
「そうであった」
「傍から見てノームは好ましい種族でなかった」
ドワーフ王もビールを飲んでいます、その中で言いました。
「どうもな」
「やはりそうであったか」
「うむ、それがな」
「今はか」
「楽しく明るいな」
そうしたというのです。
「よい種族にな」
「なったか」
「わし等が見てもな」
「いや、どうもな」
ノーム王はその頃の自分達を思い出して言いました。
「あの頃はな」
「お主達はじゃな」
「本当に何もかもがな」
「面白いと感じなくてじゃな」
「それで不平不満ばかりでな」
それでというのです。
「悪いことばかり考えておった」
「それが変わったのう」
「わしも王様になってな」
「オズの国にじゃな」
「完全に入る様にして」
政治としてそうしてというのです。
「それでな」
「オズの国の人達とじゃな」
「積極的に交流もしてな」
「楽しいことを知っていったな」
「うむ」
実際にというのです。
「何処をどうすれば楽しくなるか」
「そして幸せになるか」
「そうしたことをな」
「知っていってじゃな」
「そうじゃ」
それでというのです。
「今はな」
「楽しくなる方法を知って」
「それを満喫してな」
「幸せになったのう」
「そうじゃ、そしてその幸せにな」
これにともです、ノーム王は生ハムを食べてからまた言いました。
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