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オズのカリフ王
第八幕その十

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「やっぱりね」
「その途中でもそうで」
「最後はね」
 旅のというのです。
「今回の歴訪もそのうちの一つだし」
「それではね」
「その最後はよ」
「お家に帰って」
「落ち着くことがね」
 それがというのです。
「何といってもよ」
「一番いいわね」
「本当にね」
「ううむ、旅はそこまで楽しい」
 ノーム王はラムの脛肉を食べてです。
 それから大好きなビールをジョッキでぐびぐびと飲んでからビリーナに応えました。もうお顔は真っ赤になっています。
「お家に帰るまでじゃな」
「そうよ、あんたもわかってるでしょ」
「空の国々の歴訪ははじめてであるがな」
「それでもでしょ」
「国内を巡幸してな」
 その旅行を行ってというのです。
「地下や地上の国々を歴訪したことはあるからのう」
「それで楽しんでよね」
「うむ、最後はな」
 何と言ってもというのです。
「お家、宮殿に帰ってな」
「ほっとするまでがね」
「旅行でその最後がな」
「またいいでしょ」
「落ち着ける、それはな」
 このことがというのです。
「最高の幸せの一つじゃな」
「全く以てそうよね」
「だからポリクローム嬢もじゃな」
「ええ、今とても幸せな気持ちよ」
 ポリクロームはノーム王にも答えました。
「これ以上はないまでにね」
「そうであるな」
「ワインを楽しんでいるだけでなくて」
「ほっとして落ち着いてな」
「その気持ちもね」
 こちらもというのです。
「楽しんでいるわ」
「そうじゃな」
「またね。歴訪をするけれど」
「その中で一旦帰ることが出来てな」
「とても嬉しいわ」
「そうであるな」
「歴訪が終わったら今度はね」
 ポリクロームはノーム王に笑ってお話しました。
「ちゃんとね」
「自分のお家のじゃな」
「私のお部屋に戻って」
 そうしてというのです。
「何よりもね」
「ほっとするな」
「そうするわ」
 こうノーム王にお話しました。
「その時まで思いきり楽しんで」
「そのお部屋に帰った時もじゃな」
「最高にね」
「楽しむな」
「帰った、そしてほっとして」
「落ち着いてな」
「そうなった気持ちをね」
 まさにそれをというのです。
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