第三十八話 場所その十一
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「色々話したいな」
「そうされたいですか」
「一度な、まあそれは終わってからでな」
「今はですね」
「これで終わりだ、帰ろうな」
「そうですね、庚達が待っていますし」
封真も言ってきた。
「ですから」
「今からな」
「帰りましょう」
こう話してだった。
地の龍の者達は都庁に戻った、この時天の龍の三人も集まっていてだった、神威は火煉と護刃を
見て言った。
「二人共無事でy6おかった」
「そうね、貴方も無事で何よりよ」
火煉は神威に微笑んで返した。
「本当にね」
「そうだな、しかしだ」
神威は二人の顔を見てこうも言った。
「皆いい相手と闘ったみたいだな」
「敵同士なのが残念よ」
火煉は神威にこう返した。
「本当にね」
「俺もそう思った」
「そうなのね」
「はじめて会った地の龍だったが」
それでもというのだ。
「いい奴だった」
「そうなのね」
「あの、どんな人ですか?」
護刃は神威に尋ねた。
「その地の龍の人は」
「約束した、言うなとな」
神威は護刃に草薙とのそれから話した。
「だからな」
「どんな人かはですか」
「言えない」
そうだというのだ。
「悪いがな、だがいい奴だった」
「そのことは間違いないですか」
「だからな」
それでというのだ。
「護刃が若し会ってもな」
「悪いことにはならないですか」
「きっとな」
こう言うのだった。
「そうなる筈だ」
「そうですか」
「ああ、そしてな」
「そして?」
「戦いは終わった」
今回の、とだ、神威はこのことも話した。
「今回も誰も死なないで傷付かないでな」
「そうね、それは何よりね」
火煉は微笑んで応えた。
「やっぱりね」
「何と言ってもな」
「それに越したことはないわ」
「だからだ」
神威は微笑んでこうも言った。
「満足して帰ろう」
「ええ、議事堂にね」
「そうしよう」
「わかりました」
護刃も頷いてだった。
天の龍の者達も戻った、草薙は都庁に戻ると仲間達の出迎えに気さくな物腰で封真それに??と共に応えてだった。
自分の席に着いた、そのうえで言った。
「あの兄さん強いな」
「神威君ですね」
「ああ、負けていたな」
こう遊人に話した。
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