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我が剣は愛する者の為に
刺激を求める
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聞いた三人は呆れた顔をして、豪鬼と一刀は少しだけ笑っていた。

「縁殿は相変わらずですな。
 ですが、そこが私が忠誠を誓う所です。」

「それでこそ縁だよな。」

豪鬼と一刀は司馬懿を連れて行くことに賛成してくれたようだ。

「はぁ〜、まぁそこが縁殿の良い所ですからね。」

「えっ、星は納得しちゃうの!?」

「優華も諦めなさい。
 縁がああ言った以上、誰の言う事も聞かないわよ。
 旅をしてそれだけは分かったわ。」

「月火まで!?
 もしあの女が黎に、ひいては皆に迷惑をかけないって保証がないでしょう!」

「そうだけど、縁はきっとそうならないようにするよ。」

一刀の自信たっぷりの発言を聞いたが、まだ納得していない。
しかし、自分以外は皆納得しているようなので、一人だけ抗議しても仕方がないと思ったのだろう。
俺に人差し指を突き立てて言う。

「もし黎に迷惑をかけたら、その女は私が殺すからね。」

「そうならないようにするのが俺の役目だ。」

「ぷっ!
 あはははははははは!!!!」

突然司馬懿が大声で笑い始めた。

「面白いッ!
 貴方は最高に面白いわ!
 ここまで笑わせたのは貴方が初めてよ!」

落ち着くまで笑った後、司馬懿は何事もなく立ち上がった。
両手を縛っていた筈なのに、その糸は切れていた。
手には小さな小刀があった。

「仕込みくらい持っていて当然。
 街に突き出すって言うのなら、そのまま逃げるつもりだったけど。」

司馬懿は俺に顔を近づけて言う。

「貴方について行くのはとても刺激的で面白そうだわ。
 だから、貴方の旅に同行させてもらうわね。」

「俺もそのつもりだから、むしろ歓迎するよ。
 俺は縁。」

「私は胡蝶。
 よろしくね、ご主人様。」

うん?何でご主人様?

「だって、私に色んな刺激を教えてくれるんでしょう?
 あんなことやこんなことを夜の閨で身体に教えてくれるのよね?
 それとも今から野外でもするつもり?」

「ばッッッ!!!
 馬鹿野郎!!!
 俺はそんなつもりで言った訳じゃ」

後ろから今までにない殺意を感じた。
ゆっくりと振り返ると、星と月火と優華が鬼の形相で武器を構えていた。

「ま、待て!!
 これは罠だ、俺は嵌められたんだ!!」

「少しでも信頼した私が馬鹿だったわ。」

「黎にこんな奴と結婚なんてさせない。
 今ここで殺す。」

「縁殿、覚悟はよろしいですか?」

あっ、俺死んだかも。





「言い過ぎではないのか?」

縁が三人にリンチされているのを面白そうに見ている胡蝶に豪鬼は言う。

「あら、こうしたら面白くなると思ったから言
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