刺激を求める
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先端部分の髪の所にも蝶型の髪留めで留めている。
服装もアゲハチョウを連想させるような黒の服だ。
胸元も肌蹴ており、全体的に布地が少ない。
「もう脱出するなんて、鼠が釣れたと思ったら虎だったわね。」
「一刀、大丈夫か?」
「まぁ何とか。」
怪我はしているようだが、致命傷はないようだ。
さっき見た感じだとあの女は遊んでいたようだな。
殺そうと思えばすぐに殺せた筈だ。
「天の御使いだからもう少し強いと思ってたんだけどね。」
しかも、一刀が天の御使いである事を知っている。
知っていたからこそ、あそこまで遊んだのだろう。
「だったら次は俺が遊んでやるよ。」
地面を蹴って、接近する。
刀を振るうがそれを扇子で受け止める。
「鉄扇か。」
「じゃないと受けきれないからね。」
女は依然と余裕と妖艶の混ざった笑みを浮かべる。
二つの鉄扇と刀がぶつかり合い、火花が散る。
俺には余裕があるが、女の方は徐々にさばきれなくなる。
堪らず後ろに下がるが、それを許す訳もなく俺も合わせて前に出る。
すると、俺の行動を見てニヤリ、と笑みを浮かべた。
女は右手を引くと、俺の右足が意思とは勝手にさらに前に動いた。
何かに引っ張られるようなそんな感触がした。
前に進もうとしていたので、バランスが崩れ、前のめりに倒れる。
途中で体勢を立て直そうとするが、それを女が許す訳がなかった。
体勢が崩れた際にできた隙をついて、顎に蹴りを入れる。
「があっ!?」
後ろに倒れそうになるが、踏ん張って堪える。
今度は女が左手を引くと、それに応じて左足が前に出てしまう。
倒れそうになっていたのを足で踏ん張っていたのに、突然前に出たので後ろに倒れてしまう。
その隙に俺に接近して、鉄扇をこめかみに向けて振るう。
意識がぶれるが、歯を食いしばって堪える。
地面に倒れるが、すぐさま立ち上がる。
「へぇ、あれを喰らって意識があるんだ。」
少し驚いているようだが、余裕の態度は崩れない。
俺の意思とは関係なしで足が勝手に動いた。
それも何かに引っ張られるように。
これは最初に首を絞められていたのと同じだとすれば。
「手に隠した糸を俺の足に引っ掛けているんだな。
だから、腕を引いた時に俺の足も勝手に前に動いた。
引っ掛けたのはさっき打ち合っている時かな。」
「ご名答。
中々頭が良いのね。」
「最初に首を絞めていたのは糸によるものだったからな。
大体は予想できる。」
「仕掛けが分かった以上、もう使えないわね。
ならば、正攻法でいかせてもらうわ。」
両手に氣が集まっているのを感じた。
距離は三メートルくらい離れているのに、女は無造作に腕を振った。
その
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