刺激を求める
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たら、ここに再集合だ。
一刀だけ、俺と一緒に行くぞ。」
この中では一番弱いので、俺と一緒に行動する。
それぞれが武器を持ち、森の中を手分けして賞金首の女を捜す。
俺が先頭に立って、茂みなど歩くのに邪魔になりそうな草などをどかしながら進む。
しかし、この広さだ。
中々見つかる訳がない。
「でも、何が目的なんだろうな。」
一刀が疑問に思うのも無理はない。
行商人を襲っても荷物を奪う訳でもなく、ただ襲っているだけだ。
物品目当てで襲っている訳ではない事は確か。
腕自慢の旅人を襲うのも、襲うだけでそれだけだ。
相手をボコボコにして、命までは奪っていない。
「俺にもさっぱりだ。
こればっかりは、捕まえて話を聞くしかないだろ。」
その時だった。
何かがこちらに向かってくる気配を感じたのは。
「一刀、構えろ。」
刀を抜刀して、構えのない構えをとりつつ警告する。
俺の言葉を聞いて一刀も木刀を構える。
ついに来たか、と身構えた時だった。
ヒュン、と音が聞こえたと、同時に首に何かが引っ掛かった感触を感じたのは。
手で確認しようとした時、それは俺の首を締め上げ、前に引っ張られる。
近くの木まで引っ張られ、上に持ち上げられる。
「ぐっ!・・・・あぁ!!」
右手で俺の首を絞めている何かを必死に外そうとするが、かなり締め付けているので指が引っ掛からない。
「うふふふ。」
妖艶な声が俺の後ろから聞こえた。
首を必死に後ろに回すと、木の影から一人の女が現れる。
「一匹釣れたわね。
逝きそうになったら、降ろしてあげるから安心しなさい。」
女はそう言って、一刀に近づいて行く。
「縁を降ろせ!
じゃないと。」
「降ろさないと力ずくでするの?
いいわ、最高に良い。
力づくって私は大好きよ。」
両手に持っている扇子を広げ、一刀に接近する。
横一閃に扇子を振るい、それを木刀で受け止める。
続けて扇子の連撃が繰り出され、急所に当たる攻撃を防いでいくが、全部は防げない。
確実に傷を負っていく。
今の一刀ではあの女には勝てない。
「がああああああああああ!!!!」
刀を両手で握り、身体のバネだけで一回転する。
両手を強化して後ろの木を切断する。
木は斜めに切断され、地面に倒れる。
木に引っ掛けて俺の首を絞めていたので、その何かはたわむ。
手に取って見るとそれは糸だった。
俺は接近して刀を振るう。
しかし、女は後ろに下がってその一撃を避ける。
目的は一刀から距離を開けさせることなので、避けられる速度で振るった。
ようやく、女の姿をはっきりと確認できた。
黒くて尻辺りまで伸びてた黒い髪。
つむじの辺りで一度髪を縛って、さらに
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