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星河の覇皇
第八十五部第一章 国防省への忠告その五十

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「大学時代の話だけれどね、私の」
「そして外相もですか」
「その時にですか」
「愛想を尽かされましたか」
「何を言っても無駄だとその前にわかったけれど」
 その前のことでというのだ。
「けれどね」
「それでもですか」
「それでもまだお付き合いを続けておられたのですね」
「ですがその時にですか」
「外相にしましても」
「完全に匙を投げてね」
 それでというのだ。
「もう見捨てたわ、それで誰からも見放されてね」
「その知人の人は」
「そうなってですか」
「そして、ですか」
「大学時代完全に孤立して就職してすぐに今度は空き巣狙いにあっさり騙されて会社の鍵を渡してね」
「会社を空き巣狙いさせてですか」
「また嘘なり開き直りですか」
「それをしましたか」
「それで懲戒免職になって」
 そしてというのだ。
「警察に突き出されたわ」
「当然の結果ですね」
「恐ろしいまでの愚かさですね」
「白痴の様な人物ですね」
「禁治産者だったのでは」
「警察に突き出された時に認定されたわ」
 その禁治産者にというのだ。
「わかるわね」
「どう見てもことの善悪がわかっていませんし」
「責任から逃げますし」
「感情のコントロールも出来ていませんね」
「それでは仕方ないですね」
「何処に行っても何を言っても無駄だから」
 こうしたタイプはというのだ。
「だからね」
「それで、ですね」
「もう禁治産者と認定されて」
「社会的な生活は無理になりましたか」
「そうなりましたか」
「そうなったわ、禁治産者認定されて就職どころか普通の生活も送れなくなって酒浸りになってそれかさ三年で亡くなったらしいわ」
 これはカバリエが聞いた話である。
「だからね」
「もうそうした人だったのですね」
「どうにもならない」
「まさにそうした人でしたか」
「こうした人はもうお仕事なんてね」
 それ以前という言葉だった。
「無理だしね、そしてそこからね」
「焦りは禁物である」
「そのことを学ばれましたか」
「外相も」
「そうなったわ、それでね」
 さらにというのだ。
「今回もよ」
「焦らないことですね」
「それが第一ですね」
「何といっても」
「左様ですね」
「そう、今は確かに大変だけれど」
 中央政府特に外務省にとってはというのだ。
「それでもよ」
「何とかですね」
「今は、ですね」
「ことを進めていく」
「そうしていきますね」
「そうしていくわ、慎重さもね」
 この要素もというのだ。
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