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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
AXZ編
第173話:守護騎士の怒り
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!」
カリオストロ本人は何が起きたのか理解できていないだろうが、傍から見ていた者達には何がどうなったのかが良く見えていた。何てことは無い、透が片腕だけでカリオストロを腕ごと振り上げてそのまま地面に叩き付けたのだ。
しかし彼の行動はそれでは終わらない。彼はそのままカリオストロの手を掴んだ状態で、腕を何度も上下に振るい彼女を何度も地面に叩き付けたのである。カリオストロが棍棒の様に施設に叩き付けられる度に、その場に出来たクレーターが大きくなっていく。
「あぐっ!? ぐはっ!? が、かはっ!?」
「あ、あれって……透君……だよね?」
「そう、見えるデスけど……」
「もしかして……怒ってる?」
客観的に見て、今の彼は怒っている様に響達には見えていた。普段の透の戦い方からはあまりにも掛け離れた乱暴な攻撃。クリスを傷付けられて怒ったとしか思えなかった。
「怒っているのは怒っているんだろうが……あれはファントムがトオルの体を動かしてるんじゃ……ともあれこれはチャンスか。3人共、連中はどうやら飽く迄シンフォギアの破壊と俺達魔法使いの排除が目的らしい。このままアイツらと派手にやり合って追い払うぞ」
ガルドは先程のプレラーティとカリオストロの発言から、2人が愚者の石の回収の妨害に来たのではなくシンフォギアその物の破壊と魔法使いの排除が目的である事を見抜いた。であるならばその勘違いを逆に利用させてもらう。このままここで何をしているのかを悟らせずに、あの2人を迎撃して追い払うのだ。
4人が頷き合って行動を開始する頃、透により痛めつけられているカリオストロを助けるべくプレラーティが動いた。
「その手を離すワケダッ!」
魔力の糸で繋がれた鉄球を透に叩き付けるプレラーティ。その攻撃に気付いた彼は、カリオストロから手を離すとファントムの腕で飛んできた鉄球を殴り飛ばした。
透がプレラーティの攻撃を防ぐと、それと入れ違う様にガルドと響が彼の援護につく。
「トオル、大丈夫か?」
「透君、クリスちゃんを連れて早く離れてッ!」
クリスはまだ気を失っている。このままでは彼女が巻き込まれてしまうと、響が透に退避を促した。
すると彼は、突如糸が切れた人形の様にその場に倒れて変身が解けてしまった。
「あっ!? ちょ、おいっ! ん〜、仕方がない。ヒビキ、ここを頼む。俺は2人を下がらせる」
「はい!」
ガルドは透とクリスの2人を抱えて安全な場所へと退避していく。その間響には1人でカリオストロの相手をしてもらわなくてはならない。その事に彼は不安を感じないでもなかったが、幸いなことに彼女は透に散々ボコボコにされたからか動きが大分鈍っている。これならそう心配する事も無いだろう。
「けほっ、くっ。
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